9/10 憧れのチョウに逢いに…(その1)

 この日、前々からどうしても逢いたかったチョウを求めて出かけました。
 実は情報をいただいたMさんと、1週前の週末に別の場所でご一緒いただく予定だったのですが、台風でお流れに。
 仕方なく、1週遅れ&単独での再チャレンジとなったのでした。
 
 事前情報をナビに入力、案内されてたどり着いたのが午前8時前。暑くなりそうな陽射しが降り注ぎます。何とか車を停められそうな所を見つけて駐車、目指すチョウはたぶんこんな環境にいるんだろうなぁと思いながら、林の中の小道を覗き込むと…あっけなく見つかりました。
 
 ウラナミジャノメ
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 えらく地味なチョウなので、な~んだ、どこにでもいるような…もっと綺麗なのを期待したのに…と思われた方、ごめんなさい。
 そうなんです、これが今回の主目的。到着早々、いきなり目的達成です♪
 
 これからじっくり撮るぞ~と思いつつ、ソッと近づきますが、思いの外敏感で、苦戦することになろうとは…
ウラナミジャノメ その2
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 林の中なので薄暗く、そのうえ敏感、仕方なくズーム端・ストロボで撮らざるを得ません。いつものごとく三脚は持って行かなかったので…
 それでもなんとか1・1・2の蛇の目模様を撮ることができました。でも…再チャレンジが必要ですね…内心嬉しかったりして(笑)。
 
 ちなみに地元でも、そしてどこでも普通に見かけるのがこちら。
ヒメウラナミジャノメ
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 蛇の目模様が1・2.3と並んでいます。
 この蛇の目の配列を除いては、模様といい、大きさといい、そして生息環境もよく似ています。
 こんな蝶を見る度に、とまるのを待って模様を確認する他に、見分けるすべがありません(私にとって)。
 
 日だまりで開翅まで披露してくれました。
ウラナミジャノメ その3
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 表はさらに地味です(笑)。
 
 気をよくして他の種類に目を向けると…
ヒメアカネ ♂
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 ずいぶん成熟して、顔も白くなってきています。
 さらに成熟が進むとさらに白くなるんですが、同時に黄色っぽい胸部が褐色になってしまうので、全体的に地味な感じになってしまいます。
 
 さらに林の奥では…
オオアオイトトンボ ♂
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 胸の模様から、未成熟のアオイトトンボかなとも思いましたが、生息環境から考えるとオオアオイトトンボで間違いないでしょう。
 
 近くの湿田では…
アジアイトトンボ 交尾
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 小さなイトトンボです。よく似たアオモンイトトンボはどこでもよく見かけるのですが、アジアイトトンボは地元でも見られる場所が限られています。
 ところで中央下に移っているクモにお気付きでしょうか。私も撮影時は気づかなかったのですが、この直後、このカップルがおかしな体勢になってしまって、♂のみが飛んでいってしまいました。で、よく見ると♀がこのクモの餌食になってしまったのでした。
 目前で繰り広げられた生存競争にしばし呆然としてしまいました。
 
 林縁に咲いていたボタンクサギには…
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 かなり翅が傷んでいましたが、翅の付け根の赤斑が鮮やかでした。
 
 この後、ふと思い立って林の中の踏み跡へと笹をかき分けて入っていくと…大きなチョウが飛び立ちました。
 一瞬とまったものの、近づこうとすると林の奥の方へと逃げていき、見失ってしまいました。それでもあきらめきれず、笹藪の中をかき分けながらウロウロしますが、見つかりません。
 ガッカリしながら元の場所へと戻ってくると…いました!
オオヒカゲ
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 どうやらこの樹がお気に入りのご様子。
 
 近づくと再び逃げましたが、今度は割合近くの笹にとまりました。
オオヒカゲ その2(同個体)
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 笹をかき分け、その隙間からなんとか撮影に成功。
 時期が遅かっただけに、まさか会えるとは思ってもいなかったので大感激。
 でも、ボロだし、決して納得できる写真は撮れなかったので、これは再チャレンジですね…。
 
 続く…