4/29 ヒメギフチョウ、クジャクチョウ
待望のゴールデンウィークに入りました。今年はなんと10連休!嬉しいような、後々の仕事を考えると悲しいような。複雑な心境です。
都合により遠征できるのは前半だけだったので、ターゲットを絞ったのは良いのですが、どうもお天気が良くない様子。それでも一縷の望みを託し、蝶友さんと恒例の信州へ行ってきました。
未明に到着すると、車の温度計はなんと0℃。真冬じゃないか!
朝、先乗りしていた知人に話を伺うと、最低気温は-1℃だったとか。
思わぬ冷え込みがあったものの、朝から快晴、山がくっきり見えます。
武田菱の雪形もくっきり。
路傍の道祖神も良い感じでした。
綺麗なコブシの木を期待したんですが…
すでに開花期終了?地元の方に伺うと、花が寒の戻りの寒さによって被害を受けたんだとか。今年はきれいに撮れると期待しただけに、ガッカリです。
それでも野草の開花には時期がピッタリだったようで、いろんな花が見られました。
これには少し遅かったようで…。
林床を彩ってくれました。
冬の名残の草原に咲く青い星。
ピンクの花もありました。これは初めて見ました。
日が差すにつれて、あちらこちらで咲き始めました。薄い紫が一番目立っていましたが、白いのやら、鮮やかな青色もあって、実に様々。これを見るだけでも来た甲斐がありました。
ニリンソウも咲き始め。
中に赤い蕾のものがありましたが、開花すると表の縁にうっすらピンクが残る程度。
スミレサイシン
地元では見られないスミレです。
折れた枝に残っていたカラマツの松ぼっくりが良い感じでした。
小鳥も姿を見せてくれました。
目のくりっとしたかわいい小鳥です。
さて、本来の目的であるチョウたち。
最初に採ったのは、田んぼに舞い降りたこの子でした。地元でも撮れるし…という心の声が。
寒さのせいもあったのか、チョウ影が少ない。まさかのヌル?なんて悪い予感。
何カ所か回るうち、やっとチラチラ飛ぶヒメギフを発見するも、止まることなく姿を消して…。
それならと、花に止まるのを諦めて日光浴を探すことに切り替え。
ついに目的達成。
綺麗な姿のため息が出ました。
スミレサイシンでの吸蜜シーンも見ることができました。
もう一頭。左前翅に破れがあるのが残念。どうやら発生始めのようで、発生が遅れている様子。
ヒメギフを切り上げてギフチョウを探しますが、こちらは全く姿を見ることができませんでした。
しかし、嬉しいおまけが。
クジャクチョウ
越冬明けにしては傷みが少ない、きれいな個体でした。これが見られたので、遠征目的不達成ながら、満足することができました。
天気予報は当たって欲しくないときは的中するもので、予報どおり午後になると雲が広がり肌寒くなってきました。そこでチョウは諦め、高層湿原へ春の花探索に切り替え。
モノトーンの世界の黄色い星。
ちょうど正面を向いて咲いていてくれたので、内部を観察することができました。
ウスバサイシン
ヒメギフチョウの食草です。蝶友さんが見つけてくれました。
早春の湿原のイメージは、やっぱりこれでしょう。日差しがあったらもっと綺麗なんでしょうけどね。
で、ここらで再度天気予報を確認すると、翌日の天気は望めず、どこかへ転戦しようにも天気が期待できない、ということで、最初の計画では2泊くらいする予定だったんですが、相談の結果、最悪の日帰りとすることに。
それでもなんとか、綺麗なヒメギフが見られたし、全くの敗退ではないということで締めくくりました。
現地でお世話になった皆様、そして何より長距離運転してくださった蝶友さん、本当にありがとうございました。
次回こそは好天の下、チョウ撮りを楽しみましょう。
おしまいです。