3/30 春の蝶

 桜の駅から撤収後、やって来たのは地元の里山
 目的は春のひとときしか見られない蝶。というと、何種類か思い浮かぶのですが、「春の女神」とも呼ばれるギフチョウは、残念ながら生息していません。もっと地味な小さい蝶…ミヤマセセリやコツバメがターゲットです。もう出てるかな?
 
 何年か前に見たことがあるポイントへとやって来ましたが、いずれも不発。
 
 その代わり、この春すっかりお馴染みさんとなったこの蝶が出迎えてくれました。
 
ルリシジミ ♂
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 せっかくの開翅シーンですが、白っぽい石に止まったのと、マイナス露出補正をかけたままにしていたので、ルリシジミではないような写真になってしまいました。(^^ゞ
 
ルリシジミ ♂
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 1枚目と同個体。翅裏を見ると、間違いなくルリちゃんですね(^o^)。
 せっかく補正を戻したのに、今度は開いてくれませんでした。(T_T)なんでやねん!
 
 と思ったら、別の個体が。
 
ルリシジミ ♂
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 タネツケバナの影が被さったのは残念でした。
 
 アカタテハがやってきて、止まりそうで止まらない、一瞬止まったと思ったらちょっと飛んで…の繰り返し。全く落ち着きがありません。
 
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 でもよく見ていると、少しだけ長く止まる草があるのに気付きました。ヤブマオの新芽です。
 どうやら産卵場所を求めて飛び回っていたようでした…もっと早く気付けよ!
 
 連写していると飛び立つシーンも撮れました。もちろんピンぼけですが…
 帰宅後、パソコンに取り込んで見ていると、面白いものが写っていました。
 
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 お判りになるでしょうか?ざっと見ただけで10個以上ありました。
 
 次に現れたのは…
 
ウラギンシジミ ♀
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 越冬明け、これからの産卵に備えて春のエネルギーを吸収するかのように、ちょっと飛んでは開翅の繰り返しでした。
 
ウラギンシジミ ♂
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 こちらは気の毒なくらいボロボロ、過酷な越冬生活だったんでしょうか?
 
 赤い蝶といえば…
 
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 早春のベニシジミは鮮やかで、実に綺麗です。
 
 今度は青い蝶、もうひとつのルリ。
 
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 こちらも越冬明けでボロボロです。
 でも、この子が私にとって今年の初ルリタテハです。
 近くを他の蝶…モンシロチョウやらルリシジミキタキチョウなどが通りかかるとスクランブル、しばらく追いかけ回しては戻ってくる、を繰り返していました。
 
 開けた斜面を通りかかったとき、白い蝶が1頭、舞っているのが見えました。これはもしかして、今年の初スジグロシロか?と期待しながら近づいて行くと、嫌に小さく、飛び方も違うことに気付きました。なんと、ツマキチョウではないですか!こいつは飛び始めるとなかなか止まらないし、証拠写真で下手な飛翔写真を狙ってみるか、と思いながらさらに近づくと、意に反してワラビに止まりました。
 
ツマキチョウ ♂
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 翅先のオレンジが鮮やかです。きっと羽化したてだったんでしょう。綺麗な個体でした。この場所で見たのはこの1頭だけでした。
 
 でも、これで気分良く山を下りることができるというものです。
 
 せっかくだし、♀も見られないかな?なんて虫の良いことを思いながら下っていくと、なんと本当に現れたのでした。
 
ツマキチョウ ♀
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 こちらも羽化後間もない、綺麗な個体で、 緑がかった翅裏の大理石のような模様も鮮やかでした。
 
 ミヤマセセリとコツバメは不発でしたが、ツマキチョウを見ることができたので、大満足。意気揚々と帰路につきました。
 
 おしまいです。