6/1 ヒメヒカゲ捜索隊 本編

 「可愛いチョウ」と聞いて憧れていたヒメヒカゲ。ず~っと出会える日を夢見ておりました。
 Mさんに機会があればご一緒させていただくようお願いしていたのですが、お互いの日程が合わないことが判明、急遽ポイントのご教示をいただき、単独での捜索隊(?)を結成した次第。
 
 さて、早朝ポイントに到着するも、まだ朝早いせいか全くチョウ影が見られず、環境自体がよくわかっていないせいもあって、果たしてここで合ってるんだろうかと不安が広がってきだした頃、ようやく小さな茶色いチョウが足下から飛び出し、折からの強風に流されていきます。見失ってなるものかと必死で追いかけ、ようやく止まるのを確認、そっと近づくと…紛れもなく憧れのヒメヒカゲ!可愛い!
 慎重に近づき、興奮による手の震えを押さえつつ撮ったのが速報版に掲載した写真だったのです。
 
 モニタでちゃんと写っていることを確認すると、やっと落ち着いてきました。そこで次の捜索にかかると、さっきまでのチョウ影のなさが嘘だったように次々と飛び出してきました。
 
 3頭ほどの写真を撮った後、取り急ぎMさんに状況報告を兼ねてお礼のメールを送りました。
 
 後はできるだけたくさんの個体を撮るのみです。
 
ヒメヒカゲ 1
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 事前に図鑑で調べた乏しい知識の私の前に、いきなり現れたのはこの子。
 後翅の白線は中途半端だし、銀線は目立たない。でも前翅の目玉は大きいのが3つはっきり確認でき、小さいのまで入れると4つも。これは♂なのか、♀なのか。それともヒメヒカゲ界のニューハーフ?
 
 その他は♂ばかりでした。まだ♀の発生には少し早いのかな?
 
 と思っていたら…
 
ヒメヒカゲ 2 ♀
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 これははっきりと♀ですね。白線と銀線飾りが奇麗でした。しかし絞りを明けていたせいで肝腎の飾りにピントが合わず。これは腕のせいで、文句は言えないですね…(^^ゞ
 
 夢中で探索していると、声をかけられました。そちらを見ると、Tさん。昨年のウスイロヒョウモンモドキ観察会でお目にかかって以来です。ヒメヒカゲ発生地の確認中とのことで、少しの間お話しした後、次の地点へと移動して行かれました。
 
ヒメヒカゲ 3 ♂
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 お気に入りの写真が撮れました。これが♀だったら言うこと無しなんですが…贅沢な言葉!(笑)
 
ヒメヒカゲ 4 ♂
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ヒメヒカゲ 5 ♂
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ヒメヒカゲ 6 ♂
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 少し開いてくれました。
 これは…と期待して待っていると…全開!
 
ヒメヒカゲ 6 ♂ 全開
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ヒメヒカゲ 7 ♂
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 他にもV字開翅を披露してくれる子も。後ろへ回り込ませてくれなかったので、中途半端になりましたが。
 
 そして再び♀の姿が。
 
ヒメヒカゲ 8 ♀
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 この頃には雲が広がり、銀線が光らなかったのが残念です。
 
 それにしてもヒメヒカゲ、噂に違わず可愛い。それに個体差が多いのも魅力ですね。
 でもその気になれば簡単に捕まえられそうな…採集圧にはホント弱そう。この姿が見られるのは保護活動の賜物であることを実感しました。
 いつまでもこの環境が受け継がれていくよう祈らずにはいられませんでした。
 
 おまけ編へとつづく…