10/14 スジボソヤマキチョウ、ツマグロキチョウ

 少し前の話ですが、この季節に『スジボソヤマキチョウが見られる』と教えて貰いました。
 スジボソヤマキチョウといえば、何年か前、信州へ行ったときに見ただけで、その時も1度目は撮影には絶好の場所にとまってくれたにもかかわらず、カメラトラブルで撮影できず。2度目の出会いは1年後、目の前を飛びながらも全くとまらずに飛び去ってしまいました。そして3度目の正直でようやく撮影に成功しましたが、決して満足できるものでなく証拠写真に近い出来。密かにリベンジを狙っていたチョウでした。
 それだけに比較的近い場所(といっても一度給油しなければ帰宅できない距離ですが)で見られると聞いて、シーズンがくるのを心待ちにしていたのでした。
 
 この3連休、中日に所用が入っていて初日はシルビアとトンボ狙いに費やし、満を持しての最終日、ついに決行することにしました。前日、『バッチリ撮れた』と連絡をいただいていたので、期待が膨らみます。
 
 例によって気がはやり、少し早く到着。まだ日が当たっていません。
 
チカラシバの穂に朝露が降りてキラキラ光っていました。
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 しょうがないのでポイントに日が射すまでの間、周辺をウロウロ。
 
 一度草刈りされた草原に咲き残りの花がありました。
 
ヤマジノホトトギス
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 日が射し始めるとともに、チョウたちも姿を現し始めました。
 
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 この季節になると紅色が鮮やかになります。
 
ウラナミシジミ ♀
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 この季節の「お約束」のチョウですね。
 
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 とまっているキタキチョウを撮っていると、もう1頭が現れました。この後飛び立ってもつれ合っていましたが、結果を見届けることはできませんでした。
 
 ポイント周辺にも日が射し始め、気温が上がってくるとついに現れました!
 
スジボソヤマキチョウ ♂
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 数年ぶりの出会いに感激です。
 
スジボソヤマキチョウ ♀
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 傾いてとまるので、四苦八苦。真横から撮りたかったのですが…。
 
スジボソヤマキチョウ ♀(奥)と♂(手前)
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 色合いの違いがよくわかりました。
 ♀をじっくり撮りたかったのですが、手前の♂のアプローチが始まり、落ち着いて撮れなくなってしまいました。
 
スジボソヤマキチョウ 求愛
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 思いがけず翅表を見ることができました。
 カップル成立は叶わず、もつれ合いながら飛んでいってしまいました。
 
 翅表も撮れたので、もうひとつの目標を探すことにしました。
 実はこの場所で3年越しの挑戦です。いずれも時期がずれていたのか、昨年は草刈りのせいもあったのか、姿を見ることができなかったのです。ところがいるのはキタキチョウばかり。
 
 仕方なくウロウロすると、ちょこんとととまっている黄色いチョウが目にとまりました。
 じっくり見ると、尖り気味の翅先、それに後翅裏の黒いライン…まさしく目的のチョウです。
 
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 羽化して間がないようで、縁毛が揃っていて実に綺麗でした。
 
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 一度は見たかったチョウだけに大満足です。
 
 おとなしい子だったので、こんなことをして遊んでみました。
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 本当におとなしい、良い子でした。
 そっと繁みの中へ戻してお別れしました。
 
 この後もしばらく探しましたが、残念ながら2匹目のツマグロキチョウはおらず。
 
 少々早い時間でしたが、3連休の最終日ということもあり帰りの渋滞が心配になったので、帰路につきました。
 
 案の定、お馴染みの地点で○○kmの渋滞、との表示が。仕方なく別ルートにしたら案外早く帰ることができ、家の周囲探索のオプションもできそうな時間。さすがに疲れたのでヤメにしましたが…(笑)。でもしっかり愛犬の散歩には行きましたよ。
 
 おしまいです。