10/16 ナニワトンボ、イチモンジセセリ ほか

 この日、「故郷 埼玉のトンボ」のMatszさんがナニワトンボを見に来られるということで、ちょうど仕事の都合もついたので地元のポイントをご案内することになりました。
 当日、台風26号が近畿地方に最接近するとの予報もあって天候が危ぶまれましたが、幸い南の海上をスピードを上げながら通過したため、この辺りでは影響が少なく、天候も回復する兆しが見えたため予定どおり地元のポイントを回ることにしました。
 (ただ、この台風が伊豆大島などに大きな被害をもたらしたことはご存知のとおり…被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。)
 
 ところが、私が一番自信を持ってご案内した最初のポイントでしたが、案外遅くまで厚い雲が広がっていて気温も上がらなかったせいもあってか、なかなか厳しいものがありました。少し陽が射したときは姿を見せるものの、いつになく敏感ですぐに飛び立ちねぐらへ戻ってしまう始末で、大苦戦。あまりにチャンスが少ないのでナニワトンボ撮影はMatszさんにお任せして、私は周辺を探索。
 
 ところがトンボどころかチョウも少なくて…
 
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 なんとか吸蜜シーンを撮りましたが前翅が完全に後翅の間にたたまれてるし…ほとんど休止状態ですね。触角が開いてるのがせめてもの救い?
 
キタテハ
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 キタテハに至っては食草のカナムグラの実にぶら下がって、完全にお休みモード。
 
 しょうがないのでセカンドポイントに移動することにしました。
 
 移動後軽く食事を摂っているうちに、ようやく待望の青空が広がってきました。
 するとあちこちにトンボの姿が見られるようになってきます。
 
リスアカネ ♂
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 本日初めて見た赤いトンボ。
 
 そして待望のナニワトンボの撮影チャンスも増えてきたので、私もお相伴に。
 
ナニワトンボ ♂
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 ほとんど♂ばかり。♀は一度だけ単独のが見つかりました。うまく撮れてれば良いのですが…発見直後に♂がやって来て連れ去ってしまいました。ちなみに連結は二度ほど見られました。まぁ、個体数は多いとは言えないですね。
 
アオイトトンボ ♂
 
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 青い眼をアップで狙ってみました。
 
 ショッキングなシーンも見られました。
 飛んでいたナニワトンボにいきなりシオカラトンボが襲いかかり、頭からばりばりと…。
 
シオカラトンボ ♀(ナニワトンボ♂を捕食)
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 青白く粉を吹いたシオカラ型の♀が青いナニワを食べてると、まるで共食いのように見えました。
 大きさの違いもよくわかります。
 
 このポイントで充分堪能できた、とのことでしたので、ついでに他のポイントも見て回ることにしました。
 
 ところが私の好きなマイコアカネは不発…最後に行ったポイントではナニワトンボは見られたものの足下の条件が悪すぎて近くまで寄れず…寂しい締めくくりとなってしまいました。
 
 ここで私が唯一撮ったのは…
 
ネキトンボ ♂
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 決して納得できる出会いは果たせなかったかも知れませんが、天候が良くなかったと言うことでご勘弁下さいませ。
 今度はチャンスがあれば未成熟のナニワトンボを見にいらしてくださいね。とても同じ種類とは思えませんから。
 
 さて、タイトルのイチモンジセセリは?
 はい、今の季節、たくさん見られるので珍しくもないんですが、白斑にちょっとした違いがあったので、面白いなぁと思って撮ってみました。
 
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 後翅裏に白斑が4個、一直線に並んだタイプ。典型的ですね。
 
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 白斑が3個のタイプ。
 
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 翅裏が撮れませんでしたが、表側から見える白斑の配列に乱れがあるタイプ。
 オオチャバネセセリと間違えそうですが…ご意見がございましたらコメントをお寄せください。
 
 ついでに…
 
チャバネセセリ
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 おしまいです。