4/12 ギフチョウ、春の花々

 この日、「蝶に遊ぶ」のma23さんと「野道を行けば」のTODさん、ashさんご夫妻の豪華企画へ参加させていただきました。前日になって「週末がさがさ団」のDodo-Boyさんの参加も決定し、春の日差しの中、たっぷり遊び回る予定だったのですが…。
 前日までは晴れのち曇りの期待が持てる天気予報だったはずが、当日朝になるとドン曇り。おまけに吹く風も冷たいし…。ご夫妻と合流し、久方ぶりの再会の挨拶の後、出た言葉は「今日は厳しい」の一言。いったいどうなることやら。
 
 それでもわずかな望みに大きな期待を寄せつつ、ポイントに向かう道すがら辺りを見回してもチョウどころか何にもいない。この時期につきもののビロードツリアブさえ見つかりません。
 
 半ばあきらめつつ辺りをうろうろしていると、Dodo-Boyさんから声がかかりました。
 「いた~!」
 あわてて駆けつけると、樹上にあこがれのダンダラ模様がいました。しかも瀬戸内カット!
 
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 翅が全開どころじゃありません。反りくり返ってるし…。
 
 喜び勇んで一同代わる代わるバチバチ撮影しますが、チョウには全く動きなし。「もしかして死んでるのかも」と死亡説まで飛び出す始末。
 撮影会終了後、死んでるなら地面に降ろしてみようということで枝を引っ張ると、ピクリと翅が動きました。
 
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 動いてくれたおかげで、翅裏から瀬戸内カットの証拠写真を撮ることができました。
 
 「やった!生きてる!」ということで近くに咲いていた花にお移り願って、そこでも撮影会開催。
 
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 瀬戸内カットをバッチリ撮ることができました。
 
 たっぷりモデルになってもらって一同大満足。あえて言うなら片方の翅が少し破損していたのは残念でしたが、それでもほとんどあきらめかけていただけに、喜びもひとしおでした。
 
 それにしてもなぜあんなところに、ひっかかるようにとまっていたのか?おそらく、前日の活動中にとまったのはいいが、あまりの寒さにそのまま動けなくなったのでは。という結論に達したのでした。
 
 その後もしばらく粘ってみましたが、新たな出会いはなく、おまけに今にも降り出しそうな厚い雲がかかり、寒くてどうしようもなくなったので昼食後に解散という幕引きになったのでした。
 
 TODさん、ashさんご夫妻とお別れした後、他へ移動されるというDodo-Boyさんにくっついて、大移動。
 
 やってきたとある山の中、寒さは相変わらずでしたが、空はちょっと明るくなった気がします。
 歩き始めると林には春の花々が咲いていました。
 
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 特徴的な葉が写ってないのが残念。もっと真剣に撮ればよかったと、後悔(^^ゞ。
 
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 咲き始めでしたが、実は初めての出会いだったので大感激。
 
イブキスミレ
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 教えていただかなければ、タチツボスミレと思って撮らなかったかも?(^^ゞ
 
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 曇天にもかかわらずきれいに開いていました。
 
ヤマブキ
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 ちょうど開き始め。文字どおりの山吹色が鮮やかです。
 
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 密かにず~っと憧れていた花にようやく出会うことができました。それにしても…近頃花を撮る真剣さに欠けてるなぁと、この写真を見ながら後悔してみたり。
 
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 まだつぼみばかりで、花を見るのは半ば諦めていたんですが、ようやく咲き始めのを見つけることができました。
 
ヤブサンザシ
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 目立たない、小さな花でした。秋には真っ赤な実をつけるそうな。
 
チョウジザクラ
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 なんとか咲き残りを撮ることができました。
 
チョウジガマズミ
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 こちらは残念ながらまだつぼみ。きっと可愛い花を咲かせることでしょう。
 
 花を愛でつつ岩場を登っていくと、Dodo-Boyさんが「見つけた~!」
 あわてて近寄ると、そこには憧れのベニモンカラスシジミ(の幼虫)がいたのでした。
ベニモンカラスシジミ(幼虫)
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 今度は成虫を見たいものです。
 
 少し移動して、今度は日本一美しいという噂のカメムシ類を探しますが、そうは問屋が卸さず。
 小さなモミジの木があったのでミスジチョウの越冬幼虫の話が出て、こんなところにいるんだよとma23さんが手に取った枯れ葉に本当にミスジチョウの幼虫がいてのでびっくり仰天。
 
ミスジチョウ(幼虫)
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 お二人の観察眼の鋭さに完全脱帽したのでした。
 
 その頃には薄日が差してきて、これが朝だったらと悔しい思いをしたのですが、まぁお天気は運次第と言うことですので、次回訪れる機会にはお天気に恵まれるよう祈りつつ、帰路にきました。
 
 寒い、暗い、日が差さないの三重苦の中にもかかわらず、自分にとって大きな成果が得られたことは、ひとえに同行の皆様のおかげだと感謝申し上げます。ありがとうございました。
 
 おしまいです。