5/3 チャマダラセセリ、ヤマキチョウ

 ゴールデンウィーク後半戦が開幕しました。昨年までは交通渋滞を敬遠して遠出を避けていたのですが、今年はma23さんにご一緒させていただいて信州遠征を決行することにしました。

 まずは昨年夏に惨敗を喫したチャマダラセセリに挑戦です。

 このチャマ、夏型と出会うのは草が繁っているので難しいけれど、春型は草が短いから簡単に見つかると聞いていたので、お昼前にはさっさと片付けて移動してしまおうという、後で考えると無謀と言うべき甘い考えで現地へ赴いたのでした。

 夜中に仮眠場所へやってくると、空は澄み渡りすばらしい星空が広がっていました。天の川もはっきり見えます。しかし、その寒いこと。星空撮影は断念して仮眠。

 そして目覚めると空は一転…というパターンがいつになく多かったのですが、この日は違っていました。青空が広がり雪を纏った御嶽山もくっきり見えました。まるでこの日の幸運を予感させるような…とこのときは思っていたのです。

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 高まる期待を胸に秘め、いそいそと現地に行くと、すでに4人の方が探索に入っていられました。挨拶もそこそこにその中に加わりますが、チャマが出てくると言われる時間帯までまだ間があるので、花でも探してみるかと周辺をうろうろ。

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 植物園などで見たことはありましたが、天然物は初めて。それにしても毛深いなぁ。

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 着いたときは開き始めでしたが、陽が射して気温が高くなるにつれて満開になりました。

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 湿地に行くと黄色い花が満開。残念ながら花弁(正確には顎片らしいですが)の先が白く傷み始めていました。

キジムシロ
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 言わずと知れたチャマの食草です。これがなければ話になりません。

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 小さくてかわいい花です。だだ、最盛期を過ぎていたのは残念。

 待つほどに気温が高くなってきて、はじめにヤマキチョウが姿を見せました。しかし、なかなかとまってくれず、その上敏感で撮影は難航。蜜の多いタンポポはあまりお好みではないらしく、あまりとまってくれませんでしたが、それでも何とか吸蜜シーンをを撮ることができました。
 タンポポよりもフデリンドウがお好みのご様子でしたが、蜜が少ないのか近づく前に飛び立ってしまい、結局フデリンドウでの吸蜜シーンは撮れず終いに終わりました。

ヤマキチョウ
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 草被りに不満は残りますが、初見初撮りに大感激。
 越冬明けのスジボソヤマキチョウは相当傷んでいるらしいですが、ヤマキチョウは傷みがほとんど目立ちません。越冬方法に違いでもあるのでしょうか?

ミヤマセセリ ♀
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 タンポポへ吸蜜に訪れました。今年の初撮りでした(というか出会い自体が4年ぶり)。

クジャクチョウ
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 越冬明けでボロでしたが、翅全開の大サービス。地元では見られないからなぁ。

 しかし…この頃にはギャラリーが増えて最大20人ほどになったと思うのですが、待てども待てども主役は現れません。そのうち雲が広がってきて、あきらめムードが漂い始めました。中にはあきらめて転戦される人も出る始末。それでも移動した後で出たとなったら悔しいしなぁ、ということで時間いっぱい粘ることに決めました。

 それぞれ散らばって探索続行。野草を見つけて撮っていると「すわ出現!」とばかりに駆け寄ってこられるし、うかつに写真も撮れません。

 たまたま見つけたツバメシジミを撮っていたとき(実は今年の初撮りでした)何気なく振り向くと、1カ所へ向かって駆け寄っていく姿が目に入りました。そのとき私は運悪く、一番端の方にいたもので、斜面の足場の悪いところを100mあまりも走る羽目になったのでした。

 息を切らして駆けつけると、人垣の中心には夢にまで見た憧れの小さな姿がありました。

チャマダラセセリ
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 やっと出会うことができました。ちりばめられた白い星も素敵です。

 裏も撮りたかったんですが、あれだけギャラリーが多いと、それもままならず。

 何度か飛んではとまるを繰り返しているうちに、とうとう見失ってしまいました。その間たった数分。それでも0か1かの違いは雲泥の差がありますからねぇ。もう大満足です。

 ちなみにチャマ発見時に撮っていたのがこれ。

ツバメシジミ ♂
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 なんてことない、中途半端な写真ですが。おまけに草被りだし。

 現地でお目にかかった皆様、ありがとうございました。無事出会えて良かったですね。そしてお疲れ様でした。

 これで心置きなく次の場所へと移動できます。

 つづく…