5/30 テングチョウ大発生

 この日の夕方から出発の、信州への遠征準備のため、午後、休みをもらいました。
 準備する時間を差し引くと、何時間か空白の時間ができました。そこで前哨戦ということで、いつもの里山へ寄り道。
 
 ポイントへ到着するとすぐにコジャノメ登場。今年初の出会いでしたが、やたら敏感で追跡不可能な林の奥へ逃げ込まれてしまいました。まぁ発生していることがわかったので、林間の小道を歩けば次が出るだろうと歩き始めたものの、いつもならこの時期、ヒカゲ系のチョウが次々に飛び出すはずがな~んも出ない。わずかにクロヒカゲが出ただけでした。
 
 小道の終点近くで、ようやくヒメジャノメが登場。
 
ヒメジャノメ
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 一化のは目玉が小さめですね。
 
 今度は少し大きめのが出ました。どうせクロヒカゲだろうと思いましたが、念のためそっと近づくと、今年お初のヒカゲチョウでした。
 
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 羽化後間もないらしく、ピッカピカでした。
 
 次に足下から飛び出したのは、オレンジ色。何とか手の届く範囲に止まってくれました。
 
アカシジミ
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 少し羽化不全気味でしたが、初物というのはうれしいですね。
 この里山で見るのは何年ぶりだろう?
 
 次はイシガケチョウが登場。
 
イシガケチョウ
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 ちょっと翅が傷んでいるのが惜しいですね。
 
アサマイチモンジ
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 高い位置だったのでベッタリ開翅されると何が何やらわからないところでした。
 
 で、タイトルになったテングチョウですが、やたらたくさんいました。吸水場所に近づこうものなら一斉に飛び立ち周囲を飛び回ります。このひとつの群れだけでも100頭は軽く超えていそう。道を歩いていても一歩につき2,3頭は飛び立ったでしょうか。
 ふと道ばたの草を見ると羽化殻となった蛹の残骸がびっしり、白く風に揺れていました。中にはまだ羽化前の蛹もあったり。
 
テングチョウの蛹
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 聞くところによると、今年こちらでは大発生しているようです。
 まさに過ぎたるは及ばざるがごとし、カメラを向ける気にもなりません。
 
 トンボ方面では、春のトンボが少数ながら残っていました。
 
タベサナエ ♀
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アサヒナカワトンボ ♀
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 それに対して数を増やしてきたのは、初夏のトンボたち。
 
ハラビロトンボ ♂
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 まだ成熟し切れてないので黒みが強いです。
 
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 林縁の薄暗いところに集まっていました。
 
ヤマサナエ ♂
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 ホバリングしながらこちらを警戒しているようでした。
 
 そして、本日最大の成果がこれ。
 
サラサヤンマ ♂
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 これはうれしい!出会いです。
 
 この里山にいるとは聞いていたんですが、実際に見るのは初めてだったんです。
 そもそもサラサヤンマと出会うのは10年ぶり、2回目。
 
 10年前は、まだチョウやトンボの写真を撮り始めた頃のことで、そのときは種類もわからずに夢中で撮っていました。その思い出のポイントは開発によってつぶれてしまい、寂しく思っていたのでした。
 
 さぁ、これで遠征への弾みがつきました。この勢いそのままにターゲットと出会えたら、いいな!期待も膨らみました。
 
 おしまいです。