8/17 スミナガシ、オオムラサキ

 朝起きると、前日のルーミス下見の天候と打って変わって、すっきりとした青空が広がっていました。
 そこで、近くの山へスミナガシを見に行くことにしました。
 
 ここ何年か、このポイントへは7月末から8月初めにスミナガシを見に行くのが恒例で、外したことがないのですが、今年はどういう訳か何度か下見を兼ねていっているにもかかわらず、全く見ることができませんでした。樹液の出も悪いようで、スミナガシどころか他のチョウやクワガタ、大量に集まっているはずのカナブン類さえも少ない状況が続いていました。
 
 この時期ですから新鮮個体は狙えないだろうと思いつつも、スミナガシを見ることなくシーズンオフを迎えるのも寂しいということで、今年最後のつもりで見に行くことにしたのでした。途中、某氏にいただいていた情報を元に、新規ポイントも探してみようという狙いもありました。
 
 まず新ポイントを探索していると、樹液を出している樹が見つかりました。近寄ってみると、オオムラサキの姿がありました。
 
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 さすがにボロボロです。
 
 他の樹を探したあとで戻ってみると、今度は♀の姿も。
 
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 ♂に比べるとひと回り大きいです。顔のすぐ横を飛んだときなどはバサバサと羽音がします。すごい迫力。
 
 さらに探索を続けると、下草の陰に白い線が鮮やかな黒い翅が見えました。
 
スミナガシ
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 下草の中だったため、ポジション取りに苦労しましたが、落ち着いた子だったので何とか撮影成功。今年初めての出会いはやっぱり嬉しいものです。
 
ジャノメチョウ
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 下草の中には、ジャノメチョウの姿もちらほら。以前は地元の里山でもよく見かけましたが、近頃はほとんど見かけなくなってしまいました。
 
 さらに情報をいただいたポイントにも移動すると、そこにもオオムラサキがいました。そっと近づこうと草をかき分け進んでいくと、頭上からバサバサ音をたてて大きな何かが落ちてきたのでびっくり仰天。すぐ傍の草むらに落ちたので、そっとのぞくと、そこにいたのは…
 
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 ♂♀ともボロボロの状態だったのは残念でしたが、オオムラサキの交尾を見るのは初めてのことでした。
 
 このポイントでは残念ながらスミナガシを見ることはかないませんでしたが、代わりにこんなのがいました。
 
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 やや小型ですが…子供の頃は里山に行けば簡単に見つかったミヤマクワガタですが、近頃はかなり標高の高い山に行かないと見ることが難しくなったように思います。ノコギリクワガタとの生存競争に敗れているとの説もありますが、これも温暖化が影響しているのかも知れません。
 
カブトムシ ♀
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 一心不乱に樹液を吸っていました。産卵のための栄養を蓄えているんでしょう。
 
ツノトンボ
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 隣接した草原にツノトンボがいました。ツノトンボに出会うのは久しぶりで、嬉しくなりました。
 
 さて、次に本命の山のポイントを目指そうとしたんですが、この頃には空が黒い雲に覆われ、今にも大粒の雨が落ちてきそうな雰囲気に変わってきました。雨具を用意していかなかったため、あわてて撤収を決め、来年は山のポイントが復活してくれることを願いつつ帰路についたのでした。
 
 おしまいです。