10/4 ツマグロキチョウ

 そういえば、トンボのポイントから比較的近くにシルビアのポイントがあったことを思い出し、そちらへ行ってみました。
 
 よく手入れされている土手があり、ミヤコグサもあちこちで咲いていて良い環境です。しかし、チョウが少ない。これは?と思って追いかけてもヤマトシジミばかりでした。
 
  草むらに羽化したばかりと思われる、きれいなツチイナゴがいました。
 
ツチイナゴ
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 涙模様がきれいな緑色です。黒だとばかり思っていましたが、緑が濃くなって黒っぽく見えてたんでしょうか。
 
 そのすぐそばには幼虫がいました。
 
ツチイナゴ 幼虫
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 ツチイナゴの幼虫って、緑色が一般的なのですが、こんな幼虫もいたんですね。初めて見ました。ちなみにこの子の涙模様は黒いです…。
 
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 イチモンジセセリがたくさんいる中で小さめのセセリを発見し、そっと近づいたらスレたキマダラセセリでした。
 けっこう好きな蝶なので思わず撮影(笑)。
 
 林縁にキタキチョウがたくさんいるのを横目で見つつ探索を続けていると、その中に1頭、違った雰囲気のを見つけました。何となくオレンジっぽい黄色。もしかして…と思って追いかけると、程なく止まってくれました。そっと近づくと、思ったとおり。
 
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 秋型とはいうものの、ツユクサの花が一緒にに写ってると季節感がないですね。
 
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 落ち着いていたのでじっくり撮影できたのはいいんですけど、前翅が後翅の間にしっかり収まってしまってるのは、ちと残念。
 
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 近くにはカワラケツメイは見あたらなかったので、どこかから飛んできたんでしょう。
 そういえば秋型は、羽化してしばらくすると越冬場所を求めて分散するという話を聞いたことがあります。この子もそうなのかも知れません。
 
 それにしても、ツマグロキチョウは長年私にとって憧れのチョウのひとつでした。何年も前、六甲山でそれらしいのを見て以来(証拠写真すら撮れませんでした)、探し求めていたのです。
 それがやっと昨年、念願が叶い秋に1頭だけ見つけて撮影に成功したのでした。
 1回出会えたらその後はちょこちょこ出会える、というのは良く聞く話ですが、私にとってのツマグロキチョウはそれに当てはまるように思います。出会う回数は少ないものの、今年の初夏、それに今回と思わぬところで出会うことができたんです。これは嬉しかったですね。
 
 比較のために同じところで撮ったキタキチョウを。
 
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 手前の子はずいぶん小さめでした。
 
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 ここら辺でタイムアップ。
 
 本命はいまいちの結果、トンボ方面は惨敗に終わりましたが、副産物には恵まれたので気分良く帰路につくことができたのでした。
 
 おしまいです。