10/25 近所を探索

 私の住む近所に古い家があり(おそらく空き家かと思います)、その屋根にツメレンゲがたくさん生えているのに最近気付きました。そこで近くまで行き観察。と言っても敷地内まで入るわけにもいかず、隣接の駐車場の片隅をお借りして。
 
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 花穂が伸びて、開花が始まったところでした。
 
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 それにしても屋根瓦の上という悪条件にもかかわらず、けっこうな数の株が見られました。夏などはかなりの高温に晒されるでしょうし、ツメレンゲというのは自然条件に対しては強い植物なんですね。
 
 ツメレンゲといえば、クロツバメシジミがお約束。しばらく観察してみましたがチョウの姿は皆無。さすがにこの期待は無理があったようで…(^^ゞ。居たら居たで、扱いに困るんでしょうけど(笑)。
 
 さて、ついでだったので自転車で一回りすることにしました。
 
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 小さな用水路に咲いているミゾソバで吸蜜していました、この時期になると、黒っぽくて地味だったベニシジミも鮮やかになってきますね。
 
モンシロチョウ
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 ナルトサワギクで吸蜜していました。
 ちなみにこのナルトサワギク、特定外来生物に指定されていて必要に応じての駆除対象になっているはずですが、駆除された形跡もなく、ごくごく普通に見られる植物として風景に溶け込んでしまっています。
 
チャバネセセリ
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 道路に面した庭から伸びてきたコバノランタナで吸蜜中。
 ランタナとともにこの花も長期間にわたって咲いているので、訪花昆虫たちのいいえさ場になっているようです。
 
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 ヤマトシジミの♀にも青色鱗がのってくる季節になってきました。でもまだまだ青さが足りないですね。今後に期待しましょう。
 
チョウセンカマキリ
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 放花昆虫を狙ってカマキリもいました。
 
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 前肢(鎌足)の付け根にオレンジ色の斑点があるのでチョウセンカマキリ(カマキリ)です。
 ちなみによく似たオオカマキリは、黄色の斑点です。また後肢の色の違いでも見分けられます。
 ファイティングポーズをとらせて後肢を広げたシーンを撮ってやろうと試みたんですが、逃げ回るばかりで…近頃カマキリも根性がなくなった?(笑)
 
クリキリギス 緑色型
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 溜池の堰堤は格好の草原となっていて、クビキリギスがたくさんいました。
 
クビキリギス 褐色型
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 上の緑色型と体型が若干違うように見えるのが気になるんですが…大あごが赤いのでシブイロカヤキリでないのははっきりしているんですが。
 ご意見いただける方、コメントをよろしくお願いいたします。
 
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 浅くなってガマなどが生い茂り、見通しがきかなくなった溜池に近づくと、グワッグワッという鳥の鳴き声が聞こえてきました。さらに近づくとガマの中からゴイサギが次々に飛び出してきました。その数20~30羽はいたでしょうか。どうやらこの溜池はゴイサギたちのねぐらになっているようでした。ほとんどは池の反対側へと飛んでいくのですが、1羽だけ近くを飛んだので撮ってみました。露出やシャッタースピードなど課題いっぱいの写真です(笑)。
 
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 周辺が公園になった溜池には、ホテイアオイが一面に繁茂し水面が見えない状態になった部分がありました。
 花を咲かせた株もちらほら。一面に咲いたらさどかし見事なんでしょうけど、これから寒くなると多くは枯れてしまうので水質の悪化が心配になります。
 住宅の中にある溜池なので水質浄化目的で殖やしているのなら、いいんですけど…それならそろそろ引き上げ時かも?
 
 身近なところで環境問題を考えさせられた、ご近所探索となりました。
 
 おしまいです。