5/30 ベニモンカラスシジミ、イチモンジチョウ、クモガタヒョウモン

 以前から一度見てみたいと思っていたベニモンカラスシジミに挑戦してきました。

 遠征するときの私の定石「前夜出発、ポイント近くで仮眠、早朝到着」を今回も実行。ところがこのところの疲れが溜まっていたのか、目的地の遙か手前でどうにも眠くなって、少し休憩するつもりが気付くと1時間経っていました。

 こりゃぁいかん、と慌てて出発。目標だった仮眠場所について時にはゆっくり仮眠するほどの時間がなくなっていました。それでも暗いうちに着いてもなぁ、ということでシートを倒して横になり…気がつくと外はすっかり明るくなっていましたとさ(^^ゞ。
 再び慌てて出発、ポイントには6時前に着くことができました。幸い1番乗り、ポイントに陣取った直後に網屋さんが現れたのでした。
 挨拶を交わしお話を伺うと、前日も来られていたとか。状況は厳しいとのことで、ちょっとガッカリしてみたり。

 まだまだ現れるであろう時間には早いので、周辺をウロウロしましたがなぜか虫の姿が少なくて…雲が広がっていて日も差さないし、仕方なくこんなのを撮って遊んでいました。

ヤマトシリアゲ
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 地元にもタップリいるので珍しくも何ともないんですが…(^^ゞ

ホソマダラシリアゲ
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 これは初めて見ました。

 7時を回った頃、少し日が差しました。すると、私が座っているちょうど目の前の遠い枝先をチラチラ飛ぶ小さな茶色が眼に入りました。一瞬、枝の裏に回り込み姿を見失いましたが、再びこちら側に出てきて葉先に止まりました。

 遠かったので肉眼で種類がわかるはずもなく、ドキドキしながら望遠をつけたカメラのファインダーを覗くと、どうやら待望のベニモンっぽい姿がそこにありました。

ベニモンカラスシジミ
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 かなりトリミングしてますが、立派な(?)証拠写真が撮れました。

イメージ 4
 すると葉の上をちょこちょこと歩き始め、一番先端の葉に陣取りました。

イメージ 5
 と同時に日差しがなくなり、このベニモンはその場で静止。
 1時間近くじっとしたまんまでしたが、幸いなことに網屋さんに見つからなかったのでした。

 網屋さんに教えなかったのは意地悪だ、と言われるかもしれませんが、すぐ近くに止まってくれてマクロでも広角でも堪能するほど撮れたんなら教えもしたんですが、遠いところだったので証拠写真止まり。
 今度飛んだらもしかして近くに止まってくれるかも、と期待していたので、教えてネットに入れられてしまったら、当然ながらそのチャンスを自ら栖撫してしまうことになるので、そっとしておくことにしたのでした。

 と堂々とベニモンと書いていますが、まず間違いないだろうと思っています。

 一番よく似てるのはカラスシジミですが、比較のために4年前に撮った写真を掲載します。

カラスシジミ
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 ホンマ、似てるわぁ。

 しばらくすると雲の間から日が差すと同時に、イチモンジチョウが姿を見せました。


イチモンジチョウ
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 この子は眼も前でウロウロしてくれたので、それを目で追っている隙に、ベニモンの姿が消えてしまっていたのでした。残念~、飛翔時の表の紅い紋を見たかったのに…。

 それでも予期せぬ早い時間帯に姿を現してくれたので、期待が高まります。

 待つほどに、今度はクモガタヒョウモンが現れました。

クモガタヒョウモン ♂
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 しばらく翅を広げてくれたものの、日が陰ると同時に翅を閉じて休止状態に。

イメージ 9
 その後は日差しが戻ることなく、ついに本来の活動時間に突入するも、全く姿を見せず、むなしく時間が過ぎていったのでした。まぁ、それらしいのは2回飛ぶのは飛んだんですが、すぐに見失ったので確認できず。

 終わってみれば、初めに証拠写真を撮った1頭が唯一の成果となったのでした。

 でも1か0かで大違いの訳で…これは感謝するべきでしょうね。少なくとも私がポイントにいる間は4人おられた網屋さんは誰も成果が上がらなかったようでしたから。

 さらに雲が厚くなり、時折小雨が降る天気になったので、この場は撤収、移動と相成ったのでした。

 つづく…