6/6 ミドリシジミ、ミズイロオナガシジミ、エゾトンボ
天気予報によると思わしくない天気ではありましたが、何とか回復してくれることを期待しての出撃となりました。
幸い、期待通りに雨が上がりましたが、樹や草むらは露でびしょ濡れ。仕方なくレインウエアで防御態勢。最終的には汗でずぶ濡れになってしまうんですが…(-_-;)
さて、ミドリシジミのポイントに到着、下草に止まってないかと目を配りつつ、樹をトントン。時折飛び出すものの全く降りてこず。数も少ないし、もしかしてまだ早いのか?それとも少ないのか?前者であって欲しいのですが。
そうこうしているうちに1頭が舞い降りてきました。でもいやに小さいなと思ったら、ミドリにあらず。
鮮度はまずまず、嬉しくなります。
林の中の草むらに踏み込むとトンボの姿が。
アオイトトンボ ♀
環境的にオオアオイトトンボかと思っていたのですが、帰宅後じっくり見るとアオイトでした。こんな環境にもいるんだ。
半ばミドリをあきらめつつ、最後にもう一度とハンノキを眺めていると、ちょうど良い高さに止まっているのを発見しました。
なかなかの鮮度のようです。さぁ、♂か♀か、どっちだ?
しばらく待ってみたものの動き無し。そこでLED作戦決行。あっという間に全開に。大成功。
ミドリシジミ ♀
ブルーが綺麗な♀でした。ただ、♂ではなかったのがちょっと残念。
ここで粘っても進展がなさそうだったので、ポイント移動。
さっそく遠くの草むらの中で青いのを発見。でもいやに青い面積が広いなぁと思いつつ、そっと近づくと正体判明。
ムラサキシジミ ♀
あぁ、紛らわしい。
草むらではセセリがいました。
これも鮮度が良いねぇ。キマダラセセリは私のお気に入りのひとつです。
イチモンジチョウ
秋になったらいやというほど見られますが、この時期にはまだまだ少ないのでついカメラを向けてしまいます。
この子は頭に赤いかんざしが付いていました。目の上のたんこぶ状態、邪魔だろうなぁ。
湿地に踏み込むと、朝露にまみれたトンボが止まっていました。
エゾトンボ ♂
初めて見たトンボだったので図鑑と格闘、苦労しましたが、エゾトンボの未成熟だということがわかりました。
ルリシジミも発生期のようでたくさん飛んでいました。
ルリシジミ ♀
これも綺麗だねぇ。
ツバメシジミ ♀
これもべっぴんさんでした。この子、よく見ると後翅表のオレンジ斑がほとんど無いですね。
この場所でもミドリは高いところを少し飛んだだけだったので再び撤収。
時間と天気的にはまだ見られるチャンスがあるかも?ということで移動することにしました。
ドーンとやってきたのは、今年も出てるよと連絡をいただいていたハンノキ林。
ここの主、I さんがカメラを構えておられました。ご挨拶を交わし、状況を伺うと、「ついさっき来ばかりでまだ1頭も見ていない」とのお返事が。「昨日は同じ時間帯で小雨が降ってるにもかかわらず、何頭も見たのに…さすがに雨では開翅はなかったけど」
ちょっと気落ちしつつ情報交換をしていると、ふいにI さんが傍らの草を指さし「そこに止まってるやん!」
嘘みたいなホントの話でした。
期待を込めて開翅を待っていると、あっという間に開き始めました。「♂や~、やったね」
ミドリシジミ ♂
至福の瞬間です。
この子は実に良い子で、長い間モデルになってくれました。
見る角度によって色が変わります。
この角度が一番綺麗でした。
ミドリシジミ ♂
翅を開いたときにオスだと確認しましたが、この位置だと翅を開いてくれても1本の線になるだけでした。
ここにはまだ♀が居ないのかな?と思いつつ、林の中を踏み込んでいくと、足下の草から飛び出しました。翅表の青が印象的な♀でした。
ミドリシジミ ♀
探索時間が短かったにしては、いろんな成果が得られました。中でも印象的だったのはエゾトンボ。綺麗なグリーンメタリックの耀きに心癒やされました。
おしまいです。