7/25 信州遠征その1 ウスイロオナガシジミ、ウラジャノメ、ムツアカネ他
この週末も台風12号が接近、沖縄から九州北西部に上陸しました。招集があれば出勤となるのでやきもき。直前になってどうやら招集はないと判断し、三連休に実行できなかった信州遠征を決行することにしたのでした。
今回の目標はウラジャノメとムモンアカシジミ。そしてその他色々。信州らしいのが撮れればいいなぁ。
前夜、早めに出発することができたので、割合早く目的地近くまで行けそうです。しかし、途中のSAにトイレ休憩に入ってビックリ。真夜中というか未明にもかかわらず、いつものトラック群に加えて自家用車で駐車場満杯。さすが夏休みに入ったばかりの初の週末、酷暑を避けてさわやかな信州を目指す車が多いようです。
いつもなら最寄りのSAかPAで仮眠するところですが、少し手前の穴場と思われるPAで仮眠することにしたのでした。それでも駐車場は9割方埋まっており、何とかスペースを見つけて駐車、仮眠することができたのでした。
翌朝はいつもより早起きし、ポイントを目指します。現地到着は6時。ちょっと早すぎたかな。チョウの姿など全くなし。朝露でいっぱいの草原を歩くと下半身ずぶぬれ、靴の中まで水がしみこみ、ガバガバ鳴る始末。やっと見つけたウラギンヒョウモンは熟睡状態(^_^;)。
ウラギンヒョウモン
草原に日が当たり始めると、あちこちでチョウの姿が見られるようになりました。
ヒメキマダラセセリ
これに会えると信州の高原に来た実感が湧きますね。
沢沿いの草原に入ると、あちこちでトンボの姿がありました。
ムツアカネ ♀
ムツアカネ ♂
黒い「赤トンボ」のひとつ、ムツアカネ。高標高地に来なければ見ることができない種類です。ここは発生地なのか、未熟なのが多かったです。
ナラガシワを叩いて回ると、ようやく1頭のゼフが飛び出し、草地にとまりました。慎重に近づくと、そこにいたのはなんと!
いやぁ~感激!まさかここで見られるとは。これが撮れただけでも来た甲斐があったというものです。ただこの子、愛想が悪く、この写真を撮らせてくれただけでどこかへ飛んで消えましたが…(^_^;)。
ゼフとウラジャノメが見られるというポイントに移動。
でもな~んもいない。仕方なく歩き回りながらふと上を見上げると、2頭のゼフがクルクル回りながら降りて来るではありませんか。とっさに飛翔写真を試みますが、設定も何もあったもんじゃないし、おまけに飛翔に不向きなレンズを付けていたものだからすべてボツ。
おまけに止まる場所も高いことといったらこの上なし。やっと裏側から撮れただけで、肝腎の金緑色はお預け。
アイノミドリシジミ ♂(たぶん。もし間違ってたらツッコミ入れてくださいませ)
翅が太陽に透けてるのでわかりにくいんですが、一度始まると長い間続く巴飛翔や活動時間帯も併せて考えると、アイノで良いのかな?と。
ところがどうも数が少ないようで、巴飛翔も少ないので手持ちぶさたにあちこち眺めていると、オレンジ色のチョウがやってきました。
エルタテハ
地元であればヒオドシチョウなんですが…信州までこないと見られないチョウだけに嬉しさひとしお。
ふと見ると、木陰を茶色い蝶が飛んできました。それまでにヒカゲチョウやクロヒカゲにさんざん騙されてきただけに、また今度も…という思いが頭をよぎりますが、念のため追いかけます。
やっと止まったところにそっと近づくと、たくさんの蛇の目模様が見えました。待望のウラジャノメとの対面です。
ウラジャノメ
長年出会いを求めていたチョウとの対面を果たすことができたのでした。
そして2頭目も登場!
ウラジャノメを追いかけていると、傍らの草むらからゼフが飛び立ちました。どうやら下草でテリ張りをしていた様子です。これはそっとしておくと戻ってくるかも?と思い、その場を離れて様子を見ることにしました。
しばらく後、そっと近寄ってみると、いました。
近寄る気配を察したらしくすぐに翅を閉じてしまいましたが、翅裏の証拠写真は撮れました。
ジョウザンミドリシジミ ♂(たぶん。もし間違ってたらツッコミ入れてくださいませ)
かなり擦れてはいましたが、後翅裏のオレンジ斑と活動時間から考えるとジョウザンミドリシジミでしょうか。しばらく開翅を待っていると、別の個体が上空を飛びスクランブル。残念ながらそれきり下草に戻ってくることはありませんでした。
日が高くなり暑くなってきたし、一人でじっと座っているのも飽きてきたしで、今度は草原へと移動することにしました。
つづく…