9/26&27 クロツバメシジミ

 この週末は、仕事に必要となった資格を取るための講習会があり、それに参加しなければなりませんでした。したがって休みなし。せっかくの好天なのに、もったいない!

 せめてもの抵抗で、昼の休憩時間に散歩に出ました。

 近くにクロツバメシジミの発生地と言われていた場所があるのですが、私自身ここでは全く見たことがありませんでした。また、知人に聞いても見たことがない、とのことなので絶滅したのか?なんて思っていました。

 それでも散歩がてらダメ元で、いるならここだろうと前々から考えていた場所に行ってみました。これが26日のこと。

 天気が良すぎて暑く、何もいません。と、その中で濃いブルーのシジミチョウを発見。ツバメシジミの♂でした。念のために持参していたコンデジで撮ってやろうと追いかけていると、今度は黒いシジミチョウが目の前を横切りました。どうせツバメシジミの♀か、ヤマトシジミの♀だろうとは思いましたが、ターゲットをチェンジ。しばらく飛んだ後、やっと止まってくれました。

 でも止まった場所は頭の上数メートルの崖の中腹。私の目では細部の確認ができません。そこで持っていたコンデジで撮影、拡大してみました。すると、後翅にオレンジ斑がある。やはりツバメか。でもそれにしては褐色がかっていて黒斑も多いぞ。そして短い尾状突起が。やった!この場所で初めてクロツバメシジミに出会えた瞬間でした。

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 しばらく待っていると飛び立ち、今度は足下へ止まったと思ったらすぐに開翅。

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 何年ぶりかの全開シーン、感激で震える手を押さえつつ、コンデジで撮影、その後再び飛び立ち見失ってしまいましたが、写真を撮れたことで大満足。午後の講習もルンルン気分で受けることができました。ところが帰宅後、パソコンにファイルを取り込もうとしたとき、とんでもないことが発覚したのでした。

 それは…ファイルの数にしては嫌に短時間でHDDに転送終了。なんで?と思いつつ、ファイルを開いてみると…小さい!そうなんです、ファイル設定を最小、画素数にして640×420で撮っていたことが判明したのでした。そういえばこの前仕事で使ったとき、大きなサイズは要らないので小さいのにしようと設定変更したんだった…愕然。

 上の2枚はとりあえずの証拠写真…(^^ゞ。

 そこで翌27日、今度はかさばるなぁと思いつつ、D7000に300mm、おまけに1.4テレコンまで持参して講習会に臨んだのでした。

 そして待ちに待った昼休み、昼食もそこそこに飛び出しました。当然ながら数が少なく再び出会えるかどうか保証もないのに…我ながらようやるわとの声を心の片隅で聞きつつ(笑)。

 ポイントに到着すると、高いところに黒っぽいシジミチョウがちらちら飛んでいるのが見えましたが、岩の隙間に咲いているカタバミに止まったので、なーんだヤマトかと思いつつ念のため証拠写真を撮影。

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 クロツでした(笑)。

 ここ、ヤマトシジミが普通に飛んでいるので紛らわしいんですよね。

 今度は低いところで発見。咲き残りのツルボに止まりました。そっと近づくと今度は紛れもないクロツバメシジミ!昨日の失敗は繰り返さないぞと改めて設定を確認しつつ、早速震える手で撮影開始。こんな時こそVRが真価を発揮してくれます。

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 他にいないかと探していると、別の個体がちらちら。

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 マルバマンネングサに止まったり、食草のツメレンゲに止まったり、ツルボ仁止まったりと、いろんなシーンを撮ることができました。

 そろそろ戻る時間が近づいてきたので来た道を戻っていくと、また高いところでちらちら。

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 ノキシノブに止まったシーンも撮影できました。

 この日、短時間のうちに数頭確認できたのは大きな成果、見事前日のリベンジを果たすことができたのでした。

 しかし今まで見たことがなかったのになんで?という疑問がむくむく頭をもたげてきました。いやに黒斑が目立った気もしたし、まさか名古屋で発生しているムシャクロツバメシジミじゃないだろうな。帰宅後早速ネットを見たり、昨年自分が撮った写真と比較してみたり。

参考:ムシャクロツバメシジミ(1914.9.26・名古屋市
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 それにしても両者は良く似ています、特に黒斑が発達した個体は。オレンジ斑や後翅の黒斑の発達具合、尾状突起の長さなどをじっくり比較した結果、正真正銘のクロツバメシジミだと確信したのでした。そういえばツルマンネングサは見かけなかった。

 今年はたまたま発生年に当たったのかも知れませんが、いつまでもここで生息してほしいと願わずにはいられませんでした。

 おしまいです。