9/17 思い出の場所で…

 今回も思わせぶりなタイトルだなぁ。
 こんなタイトルにした理由は、私が初めてナニワトンボの生息地を確認できた場所、ということなんです。
 初めてのナニワトンボとの出会いの場所は、ここではないのですが、そこはたった1頭、一度きりの出会いでその後は何度行っても二度とお目にかかれないのに対して、ここは複数、連続して出会うことができているという意味で、私にとっての思い出深い場所なんです。
 
 さて、車を停めて歩き始めると足元から飛び立つ小さな影。少し飛んでは葉の裏にとまります。そっと近づくと…
ワタヘリクロノメイガ
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 小さな蛾ですが、腹端のオレンジ色の毛玉を左右に振る仕草がとても可愛い!
 
 この時期の花、ヒガンバナの1群がありました。そこにやってきた黒いアゲハが1頭。
オナガアゲハ
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 はじめはクロアゲハだと思っていましたが、翅の形をよく見ると、どうやらオナガアゲハのようです。
 あまり見る機会がないだけに嬉しくなりました。(が、もし違っていたらご指摘をお願いします。)
 
 池畔の草むらでは…
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 頭の先から翅の先まで通った紫褐色のラインが特徴です。体長の割には触角が長いですね。
 
ツバメシジミ
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 オレンジ斑が鮮やかな個体です。尾状突起もこのチョウの特徴ですね。
 
 そして本命のトンボたち。まずは…
ムスジイトトンボ ♂
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 紛らわしい種類でセスジイトトンボがありますが、セスジは眼が緑色がかっているのに対し、このムスジは綺麗な水色の眼を持っています。
 実はこの場所、私が地元で知っている、唯一のムスジイトトンボの生息地でもあるんです。今年はシーズンを逃していたので、もう会えないかなぁと半ばあきらめていたんですが、ただ1頭ではありましたが出会いを果たすことができました。
 
 そして大本命。
ナニワトンボ 交尾
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 遠い場所だったので不鮮明な写真ではありますが、このシーンが見られただけでここへ来た甲斐がありました。
 他にもたくさんの♂たちを見ることができて大満足。産卵シーンも見られましたが、残念ながら、薄暗い&草の中でボツ写真しか撮ることができませんでした。
 
 そしていつものおまけ。
アオイトトンボ ♀
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 この頃から空が暗くなってきたので、仕方なくストロボを使用。肩がオレンジ色に光ってしまいましたが、実際は金属光沢のある緑色です。
 
アオイトトンボ ♂
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 ♂は成熟すると胸部と腹端部に青白い粉を吹きます。そして眼は水色に。
 それにしても全体的に緑色っぽいトンボなのに、なぜ「アオイトトンボ」と名付けられたんでしょう?
 「信号を青信号というがごとし」ということなのかな?
 
 この直後、ついに雨が降り出し、ずぶ濡れになりながら車に戻ったのでした。