4/9 スギタニルリシジミ、ルリタテハ、それと…
この日はどこへ行こうか、大和葛城山のギフチョウにしようか、それとも…と迷っていたんですが、ギフチョウは前週、念願だったカタクリとのコラボが撮れたし、ということで、趣向を変えた春のチョウを見に行くことにしました。そう、スギタニルリシジミ。
先日来、下見と称して2カ所ポイントの確認に行きましたが、今回は確実を期して、3年前に行った紀伊半島南部の山の中にしました。
早朝自宅を出発、ポイントへ行く途中にあるトチノキの生育状況を見ようと車を停めると、道路上をチラチラ飛ぶ怪しいチョウを発見。おそらくスギルリだろうと思いましたが、経験の浅い私には飛んでいる姿で判断するのは困難。そこで正体を確かめようと止まるのを待ちますが、これがなかなか止まらない。やがて1頭が落ち葉の上に止まりました。
慎重に近寄ると、思ったとおり。
スギタニルリシジミ
今年18種目ゲットです。
また1頭現れ、路上へ静止。
この子は何かの「汁」を吸っているようでした。
到着早々、しかもポイントへ行く途中で早くも目的達成。これで気分良くポイントへ向かいました。
ところが、です。
ポイントへ到着してチョウを待っても、なかなかやってこない。時折姿を見せることは見せるのですが、全く止まらず、足下が悪いせいもあって飛翔を狙う気にもなれず(まぁ、腕もないんですが(^^ゞ)。そうこうしているうちにどんどん時間ばかりが過ぎていきました。
唯一止まったのはこの子。
ムラサキシジミ ♀
待ってるのは、君やないっちゅうねん!
こりゃぁあかん、あきらめて帰ろうと車へと戻る途中、何気なく足下のコケを見ると、いるじゃないですか。
慌てて証拠写真。でも手前の枯れ草が邪魔だなぁと手を伸ばすと少し飛んで止まりました。
この後も少し飛んでは止まるの繰り返し。
私の魔法?念力?それとも裏技?が効いたのか、このコケに執着している様子。おかげでじっくり撮ることができました。おまけにそこそこ新鮮だし、言うことないですね。まぁ、欲を言えば翅表が撮れなかったことが残念かな。
その後、トチノキの芽吹きの状態を撮ろうと眺めていると、新芽にチョウが止まるのが見えました。
どうやら産卵しているみたい。
スギタニルリシジミ ♀
新葉に隠れてはっきり見えませんが…
しばらく眺めていると、産卵疲れを癒やすためか、突然舞い降りてきて足下へ。そしていきなりの開翅。
これは嬉しかったです。
2、3枚撮ったら突然舞い上がりまた新芽へ止まりV字開翅。
残念なことに高く遠い場所だったのでこれが精一杯でした。
オレンジの小さなチョウが飛んできて、新芽に止まりました。
イカリモンガ
この姿、どう見てもチョウに見えますよね。
日当たりの良い落ち葉の上には
今年19種目。越冬チョウなのに、なぜか出会わなかったんです。
辺りにはこんな花が咲いていました。
淡い黄色の花がきれいでした。
これだけ撮れれば大満足。まだお昼だし、回り道をして先週だめだったポイントを回って帰ろうと車を走らせました。ところがトンネルを通っているとき、走行音がいつもと違っていることに気付きました。幸いトンネルを出たところに駐車スペースがあったので、車を停めて確認すると…大ショック!
はい、パンクでした。
慌ててスペアタイヤに交換すると…スペアタイヤの空気圧が低い!ジャッキを下ろすと半分くらいの厚さになってしまいました。
でも仕方ありません、空気入れ持ってないし。だましだまし、山道をGSのあるところまで。たしか山道への分岐にGSがあったよな。時間をかけて下ってくると、なんとそのGSは休み。
これは困った、でも仕方ないのでもうひとつ峠を越えて、国道沿いのガソリンスタンドまで延々低速走行。結局20kmほどを不安定な状態で走る羽目になったのでした。やっとの思いでGSにたどり着き、スペアタイヤに空気を入れて貰うと店員さんが「スペアタイヤ、ずいぶん無理してますよ、気をつけてくださいね」。
この時点で回り道はあきらめ。さらに高速を通るなんてとんでもないことに気付き、愕然。交通量も少なく、後ろに車が付かれても道を譲りやすい、山の中の道を帰ることになったのでした。
そして目的地は自宅ではなく、行きつけのタイヤ屋さんに決定です(T_T)。
そういえば、今回パンクしたタイヤは、2年前の6月「タイヤに石が刺さった事件」で交換したタイヤでした。発生した場所こそ違え、何か因縁を感じました。
そして教訓。
今の新車はスペアタイヤはオプションになっていて、通常はその代わりにパンク応急修理材を積んでいるそうな。そしておそらく、今回のような尖った石を踏んだことが原因のパンクでは修理材では対処できないのでは?こうなると帰ってこられなくなります。
いつになるかわかりませんが、車を買い換えるときはスペアタイヤを積んでおこう、と心に決めたのでした。
そうそう、空気圧の点検も必須ですね。
いざ、タイヤ屋さんへ向けて、GO!