4/29 ベッコウトンボ、イチモンジセセリ、コジャノメ 他

 GW初日のこの日、前々から一度は見たかったベッコウトンボを見に行ってきました。
 ちょうど前の週にDさんがHPにアップされているのも見て、図々しくも情報をいただいての、私にしては準備万端で挑んだのでした。

 早朝、眼地に到着し、早速歩き始めますが、風が強く、しかも冷たいお天気に「果たして会えるだろうか?」との心配が頭をもたげてきます。

 教えていただいたポイントに着くと、すでに一人の先客の姿がありました。「出ましたか?」と話しかけると「今日は全く姿を見せない。これだけ寒いと出ないかもしれないよ?」と風と同じく冷たいお言葉が帰ってきました。なんというショック!しかも、「3日ほど前は天気が良くてたくさん出ていた。」の言葉に気持ちが沈みます。おまけに手がかじかむほどの気温の低さが追い打ちをかけてきます。

 でもトンボのことだから周りの繁みなんかできっと居るはず、と自分に言い聞かせつつ周囲を探索しました。
 繁みの中の踏み跡を辿って行くと、時折黒っぽいトンボが飛び出して逃げていきます。その中の一頭を何とか見失わず、止まった場所を確認することができました。

 慎重に近付き草の間から覗き込むと、そこにいたのはまさしく!

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 この特徴的な翅の模様、ベッコウトンボに間違いなし。長年の憧れとの感動の出会いでした。トンボ14種目が初見のベッコウトンボなのでした。

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 この色合い、もうたまりません。


 先客の方に「繁みの中にいましたよ。」と声をかけると、「こんな寒くても出てきてるんですね。よし、探してみよう。」
 すると間もなく「黒いのが1頭いるよ」と声をかけていただきました。「どうぞ撮って」と譲っていただいたので、お言葉に甘えて慎重に近付き撮影。

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 ♂の色合いもいいですね。

 ♂♀とも撮ることができたので気持ちに余裕が生まれ、あらためて周りを見回すと、ぽつぽつと止まっている姿が見えてきました。気の持ちようで見えなかったものが見えてくるんですね。

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 少し未熟な♂も撮れました。

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 そして成熟が進んだ♀も。すいぶんずんぐり体型ですね。

 しばしの間、ベッコウトンボに浸ってしまいました。

 やがて気温が上がってきてベッコウトンボの飛ぶ姿があちこちで見られ始めると敏感になって、先ほどまでの撮りやすさは嘘のよう。それでも十分楽しむことができました。

 ベッコウトンボの合間に撮った他のトンボたち。

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 今年15種目。
これらの未成熟なショウジョウトンボを見ると、かつてオオキトンボだと間違えて、一人興奮していたことを恥ずかしく思いだしてしまいます。


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 枯れ草の上に止まると、見事な保護色です。


ハラビロトンボ ♀
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 名前どおりの太いお腹です。


ハラビロトンボ ♂
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 成熟途中の黒い体色です。ちなみにもっと未熟なうちは、♀と同じような褐色の縞々、逆に成熟が進むと青白い粉を吹いてきます。


 トンボを探して歩いていると、素早い飛び方をするのが目の前に止まりました。

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 今年のチョウ34種目。
 もう少しシーズンが進むと見向きもしなくなるチョウですが、その年初めての出会いは嬉しいものです。

 近くの林縁にいたのは…

コジャノメ
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 35種目。新鮮なチョウはどれもきれいですね。

 ベッコウトンボを堪能した後は、次の目的地へと移動するのでした。

 つづく…