5/14 ヤマトスジグロシロチョウ、クモマツマキチョウ

 今年は全般にチョウの発生が早く、GWにはクモマツマキチョウが発生したとのニュースがあり、知人たちがオレンジを堪能した記事を読んで、いてもたってもいられなくなり、思い切って出かけてきました。

 到着時、現地では晴天が予想されたものの思ったより冷え込み、ポイントに到着するもチョウはおろか他の昆虫さえも姿が見せない状況に呆然。それでもオレンジの出現を信じて待っていると、ようやく気温も上がってきたような。

 その時、遠くを飛ぶ白いチョウを発見し、急いで駆けつけてみると、残念、スジグロシロチョウ。それでも当地にはいないヤマトスジグロシロチョウかも?と思い撮影。

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 後翅裏の根元の黄色い模様がぼやけていることから、ヤマトだと判断しました。
 この判断が間違いでなければ、46種目となります。

 気をよくしてオレンジが現れるのを待ちますが、一向にその気配なし。その間、撮影者が一人いらしたので、状況を伺うと「まだ見ていない」との言葉が返ってきました。

 今日はここじゃないのかも?との不安がいっぱいに広がってきたので、思い切って移動することに。

 目的地への移動中、撮影者を見かけたので状況を伺うと「さっきまでここに居たよ」と待ちに待ったお返事が帰ってきたのでした。
 早速お仲間に入れていただき、じっと飛んでくるのを待っていると、やってきました、待望のオレンジ。

クモマツマキチョウ ♂
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 ヤマガラシで吸蜜を始めたのでした。目に鮮やかなオレンジ色、翅裏の緑がかった大理石模様。至福のひとときです。

 すぐに飛び去ってしまいましたが、その後も少し退屈になったタイミングを見計らうようにやってきてくれました。

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 次はヤマハタザオで吸蜜。ちなみにこのオレンジが47種目。
 きれいな個体でしたが、よく見ると残念なことに左前翅に少し欠けがありました。

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 前回来たときは、こんな開翅シーンが撮れなかったので大満足。


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 ♂が次々とやってくるのですが、どうやら同じ個体が巡回しているようです。

 待っている途中、こんなのが現れました。

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 「クモマベニシジミだね~」なんて冗談が出るのは、すでに目的達成からの余裕でしょうか。
 しかし、こんなとこにもいるんだね。

 ♀が来ないかな~と思っていると、ついに現れました。

クモマツマキチョウ ♀
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 ところが高い崖の上に止まるばかりで降りてきてくれず。低い位置で撮りたいよぅ~。


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 恨めしく見上げつつ、何とか大理石模様も撮りました。

 この後が続かず、さらにi移動しようと考えていたとき、再び♀が登場。

 さっきよりは低い場所でヤマハタザオに止まりました。

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 お腹を曲げて産卵しようとしている様子でした。卵は確認できなかったけど。

 今度こそ本当に移動しようと、一緒に撮影されていた皆さんにご挨拶をして車を走らせると、スミレが咲いているポイントに撮影者の姿が見えました。

 再び仲間に入れていただき、待つことしばし。

 ♀が登場。

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そこに♂が現れ絡み始めました。

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 ♀がスミレの陰になってしまい、決して満足できるレベルではありませんが、求愛シーンも撮影することができました。もっとしつこく求愛するものと思っていたのですが、交尾拒否されるとすぐに飛び去ってしまったのには拍子抜け。実に引き際が良かったのには驚かされました。無駄な努力はしない、ということなんでしょうか。

 このポイント、他に撮影者も多く、同じような写真しか撮れそうもなかったので、別のチョウを求めて移動することにしたのでした。

 現地でご一緒した皆様、お世話になりありがとうございました。

 ということで、つづく…