5/29 キナンウラナミアカシジミ

 この日は前々から計画していたAさんご夫妻を案内しての企画でした。
 前週ポイントでご一緒したMさん、それにSさんにもお声がけしていたので、私を入れて5人のツアー。
 お天気が心配でやきもきしていましたが、当日はなんとかお日様が顔を出してくれました。
 あとは本命が出るかどうかが問題です。
 
 待ち合わせ場所から車を連ねて移動、ポイントへとたどり着き、早速枝をペシペシ。あれっ?出ない?
 あらかじめ「出ないかもしれませんよ~」と伏線は引いていたものの、遠くからいらっしゃったのに手ぶらで帰すわけにはいきません。内心ちょっと焦り始めた頃、待望の「飛んだ~!」の声が響きました。
 慌てて駆けつけると皆さん高い枝を指さしますが、私には見つけられませんでした。
 そこで皆さんが一通り証拠写真を撮るのを待って、そっとペシペシ。なるほど、赤いのが飛び出しました。ところが止まったところはまた高い枝。なるほど、キナンウラナミアカシジミに間違いないということで証拠写真。ペシペシ。また高い。証拠写真。のルーティーンを何度か繰り返した後、ようやく3mほどの高さに止まってくれました。
 
 そこで脚立を取りに行き、みんなで撮影会開始。
 
キナンウラナミアカシジミ (ウラナミアカシジミ紀伊半島南部亜種)
イメージ 1
 60種目。
 私にとっても2年ぶりの撮影です。
 

イメージ 2
 止まった枝がヒノキで、食樹のウバメガシじゃないのが残念ですが、皆さん無事撮影に成功されたので、案内役としてほっと胸をなで下ろしたのはいうまでもありません。


イメージ 3



イメージ 4
 さらに低いところに止まってくれるよう、念を送りつつペシペシすると、「こんだけサービスしちゃったのに、もうええやろ」とばかりに高い梢を飛び越えていってしまったのでした。
 
 さらにもう1カ所案内するも、ここでも出ず。
 
 その代わり、ここにはいないと思っていたアカシジミがクリの花に飛んできたのには目を白黒。

アカシジミ
イメージ 5
 ここにもいたんやぁ。
 
 この時点で時刻はまだ8時半過ぎ。
 
 Aさんご夫妻は、なんとここから兵庫県に回られるというので、再び目を白黒。すごい行動力ですね。案内役を兼ねて同行されるMさんをお見送りし、後に残ったSさんと一緒に顔を見合わせて笑ってしまいました。「ついて行けんわぁ~」
 
 後でお聞きすると、転戦先では悪条件の中予想外の成果もあって大満足されたとか。執念ってやつですか?さすがですねぇ。
 
 Aさんご夫妻、Mさん、Sさん、これに懲りませず、またどこかでご一緒いたしましょう。ありがとうございました。
 
 おしまいです。