6/4 ウラギンスジヒョウモン、サラサヤンマ、ハッチョウトンボ

 移動して行った先の草原では、ノアザミがたくさん咲いていました。狙いはウラギンスジヒョウモン。これは期待できそうだ。

 ところが、それらしきチョウがちらっと飛んだのを見たきりで、他にチョウの姿が見当たりません。

 仕方ないのでチョウがやってくるのをのんびり待つことにしました。まぁ、まだ時間的に早いしね。

 すると、滑空するように飛ぶモノトーンのチョウがやってきました。コミスジだろうと思ったのですが、止まるのを待ってよく見ると、模様が違う。

ホシミスジ
イメージ 11
 Dさんによると、昔は見る機会が少なかったので喜んで撮ったそうですが、近頃はさほど珍しいチョウではなくなったとか。

 私はまだまだ地元では出会う機会が少ないので、喜んで撮影。そういえば、初めてホシミスジを見たのは神戸市だったのを思い出しました。

 さて、肝心のウラギンスジヒョウモン、ついに現れました。

ウラギンスジヒョウモン ♂
イメージ 12
 67種目。
 先ずはアカツメクサで吸蜜を始めましたが、すぐに飛び立ちノアザミへ移動。


イメージ 13


イメージ 14
 よほどおなかをすかしていたのか、ノアザミでは夢中になって吸蜜していました。

 ただこのとき、広角レンズを車に置いたままだったので、望遠オンリーの写真になったのが少し心残りかな。
 でも、近頃は全国的に数が減っているという本種、今年も出会えてよかったです。

 林縁の樹の梢では、白いチョウが飛んでいるのが目にとまりました。
 あれはきっとウラギンシジミだろうな。
 そういえば、今年はまだウラギンシジミを撮ってなかった。

ウラギンシジミ ♂
イメージ 15
 68種目。
 あまりに遠すぎて証拠写真以下ですが、一応カウントしておきます。

 その後もウラギンスジヒョウモンを待ちますが、ぱたりと途絶えてしまいました。Dさんによると、今年か数が少ないとか。

 ♀も撮りたかったのですが、♂が新鮮だったことを考えると、まだ早かったのかもしれません。

 この後、某湿地へご案内いただきました。

 車を停めて歩いて行くと出迎えてくれたのは…

サラサヤンマ
イメージ 16
 トンボ25種目。
 遊歩道の上をパトロールしていました。

 比較的長くホバリングをしてくれるトンボなので、飛翔写真を撮る練習台にはもってこいですが、それでも微妙に位置が変わるのでしっかりピント合わせをするのが難しいです。

 湿地に着くと、小さなトンボが出迎えてくれました。

 26種目。
 初め、小さすぎて、目が慣れないうちは見つけられませんが、真っ赤なのがぽつりぽつりと目に入ってきました。
 それにしても、小さいです。

イメージ 2


イメージ 3


イメージ 4
 成熟すすると真っ赤になる♂も、未成熟なうちは褐色で目立ちません。


イメージ 5
 真っ赤な♂はともかく、地味な♀になると知らない人にとってはトンボには見えないかもしれませんね。

 あ、そういえばハッチョウトンボの撮影計画は考慮に入れてなかったので、比較写真の小道具は持ってませんでした。
 これは大失敗。今度作って車に積んでおかねばなりませんね。

 この頃になってずいぶん雲が厚くなり、今にも降りそうな天気になってきたので撤収することにしました。

 Dさん、いろんなところをご案内いただき、ありがとうございました。

 帰路の途中の田園地帯、面白そうな池を見かけたのでちょっと寄り道。

 えん堤を歩いていると、羽化後間もないトンボがひらひら舞い上がります。

アオイトトンボ ♀
イメージ 6
 27種目
 地域柄、コバネアオイトトンボかも?と期待しましたが、残念ながら普通のアオイトトンボでした。

アオイトトンボ ♂(未成熟)
イメージ 7
 ♂は成熟すると青白い粉を吹くんですが、未成熟のうちは♀と変わりません。

 水中から突き出した花のつぼみにトンボが止まっていました。

コフキトンボ ♂
イメージ 8
 28種目。
 見た目はシオヤトンボやシオカラトンボ♂と同じように青白い粉を吹くトンボですが、出会う回数が少なく、つい深追いしてしまいます。

イメージ 9
 近くに♀もいましたが、残念ながら逃げられ見失ってしまいました。


イメージ 10

 いよいよ空が暗くなり雲行きが怪しくなってきたので、今度こそ本当に帰路についたのでした。

 おしまいです。