6/23 ジャノメチョウ、ナニワトンボ、リスアカネ

 梅雨の晴れ間が広がったこの日、ぽっかりと仕事の時間が空いたので、午後から休暇を申請して地元のオオムラサキを見に行くことにしました。

 ポイントに到着後、カメラをセットして今か今かと待ってみましたが結局現れず。

 シャッターを一回も押すことなく、撤収と相成りました。

 このまま帰るのも癪なので、そろそろ発生しているだろうナニワトンボを見に行くことにしました。

 途中、ジャノメチョウが発生する草原に立ち寄ってみると、飛び出しました。なかなか敏感で、一度飛び立つと入っていくことができない藪の中に逃げ込んでしまうのですが、1頭だけ見やすい場所に止まってくれました。

ジャノメチョウ
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 79種目。
 地元で私が知る発生地が限られているので、今年も出会えたのはうれしい限り。

 この草原ではベニシジミヤマトシジミが飛び出るほかに、ちょっと色の違うのが飛び出したので追いかけてみると、ウラナミシジミでした。トラフシジミを期待したのにちょっとがっかりしてみたり。

ウラナミシジミ
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 秋が深まるといやと言うほど見られる普通種です。

 ノアザミツマグロヒョウモンが吸蜜しているところに、キアゲハがやってきました。

 同じ花で吸蜜するツマグロヒョウモンとキアゲハ。キアゲハの翅はかなり傷んでいます。
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 さて、ナニワトンボの池に到着。

 羽化後間もないこの時期は、えん堤の草むらなどにたくさん見られます。

ナニワトンボ ♂
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 トンボ31種目。
 この池は工事が入ったり、周辺環境に変化が見られたりしていますが、今のところは安定して発生しているようで、ちょっと安心しました。

 ♂は成熟すると青くなる「青い赤とんぼ」になるんですが、未成熟なうちは黄色と黒の縞模様なので、別種のように見えます。

ナニワトンボ ♀
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 ♀は成熟しても模様はこのままで、色だけは青みを帯びた褐色と黒になります。

リスアカネ ♀
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 トンボ32種目。
 少し大きいのが混じっているなと思ったら、リスアカネでした。リスアカネは翅先が黒くなのが特徴ですが、未成熟のうちは色が薄くノシメ模様が目立ちません。


ウスバキトンボ
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 夕暮れが近づいてきたので、ウスバキトンボも草に止まるようになってきました。比較的低い位置の細い茎や葉に止まって休む習性があるようです。

 とは言っても近くに休むのに適した高い木がある場合はそこで休むのかもしれませんが。


アジアイトトンボ ♀
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 トンボ33種目。
 水辺に近い草むらで見ることが多いのですが。イトトンボ系は高い木の枝で夜を過ごすのか、夕暮れになるとえん堤の方に上がってきます。そして不用意に脅かすと高いところへ飛んで行ってしまうのです。


キタテハ
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 羽化後さほど時間が経っていないように見える新鮮なキタテハが休んでいました。

 ここで撤収。

 目的のオオムラサキは見られなかったものの、その他のおまけがたくさんいたので、良しとしましょう。

 おしまいです。