7/2 クロヒカゲモドキ、ホソバセセリ
信州辺りへ遠征して、ゼフや草原のチョウなどを撮ろうと企んでいたんですが、天気がよくなさそうなのと、前週に身内の不幸事があったため遠出する気力がわいてこず、中止してしまいました。
それでもせっかくのハイシーズンのこと、どこへも出かけないのはさみしいので、比較的短時間で行ける北摂へ行くことにしました。
狙いはダブル・モドキ。そう、クロヒカゲモドキとキマダラモドキです。
早朝出発して一路北摂を目指します。
2年ぶりのポイントで細かいところは忘れていたのですが、歩き始めると記憶が戻ってきました。ここでキマダラモドキを見たなぁ。でも今回は出会わず。まぁ、まだ時間が早いしね。
低木に止まったツマグロヒョウモンがまだ飛び立ってない時間ですから。
それでも歩いて行くと繁みから飛び出した黒っぽいチョウが遙か彼方へと飛んでいきます。クロヒカゲモドキかも?と思いつつ、確認しようがないので止まってくれないのがもどかしい。
セセリが飛び出し、くるくる飛び回ってからシダに止まりました。
ホソバセセリ
80種目。
今年も出会うことができました。特徴的な翅裏を撮りたかったのですが、止まってすぐに翅を広げてしまうので撮ることができませんでした。
別の個体が止まった先は草むらの中。日陰だったせいか、翅を閉じて止まってくれたので撮影成功。
どこからか飛んできたセセリが遠くの枯れススキに止まりました。ホソバセセリだろうと思いつつ、念のためにと望遠で撮って拡大してみると、違う。
81種目。
今年はまだ出会えてなかったので、これは嬉しい。
ただ残念だったのは、止まったところが近付きようがない場所だったので、証拠写真止まりだったこと。
足下から飛び出した茶色いチョウが、急斜面の雑木林を登っていきました。何とか登れそうな場所だったので、追跡。止まったらしいところを良く見ると、いました。そっと近付き、写真を撮って拡大してみると、3つめの眼状紋が大きい。間違いありません。
クロヒカゲモドキ ♀
82種目。
2年前はさんざん苦労の末やっと出会えたのに、今回はあっけなく。
翅に丸みがあるので♀でしょう。傷みがほとんどないのが嬉しいですねぇ。
別個体の♀。こちらも新鮮です。
四ツ目のクロヒカゲモドキ
これも♀かと思います。撮ったときは気付かなかったんですが、帰宅後パソコンに取り込んでみると、小さな眼状紋があることに気付いたのでした。
こちらの四ツ目は割合はっきりしていたので撮影時に気付きました。四ツ目がいるとは聞いていましたが、2個体も見ることができて嬉しくなりました。
同じ個体の反対側。やはり四ツ目です。
クロヒカゲモドキ ♂
これは翅が尖っているので♂でしょう。比較的綺麗ではありますが、良く見ると縁毛に傷みが目立ちます。
名前どおり日陰を好むチョウですね。薄暗いところへ潜り込むことが多いです。
何とかストロボを使わずに済むところに止まってくれる個体もいました。やはり自然な感じの写真が撮れます。
雑木林で見つけた、今年のお初。
ヒメジャノメ
今年はなぜか、ヒメジャノメのは縁がなかったんですよね。で、今頃になって初見。
ウラナミアカシジミ
ちょっと見にはさほど傷んでないように見えましたが、良く見ると後翅が大きく欠けていました。
湿地には羽化後間もないトンボがいました。
ヒメアカネ ♂
トンボ34種目。
♂は成熟すると腹部が真っ赤に、顔の部分は白くなるんですが、に成熟のうちは全身黄色なんです。
ヒメアカネ ♀
羽化して少し時間が経つと、腹部の褐色味が増してきます。
ハグロトンボ ♀
35種目は全身真っ黒なハグロトンボでした。
小さな流れのそばでテリを張っていました。
つづく…