7/17 ゴイシシジミ、ヒメシジミ 他
今回の信州遠征は数年前から撮りたいと思っていたミヤマシロチョウがメイン。それにミヤマモンキチョウや高原のチョウを撮ろうと計画しましたが、三連休の初日に仕事が入ってしまったため、後ろへ1日ずらして決行しました。
16日は観察会が予定されていたので、それへ参加したかったのですが、残念ながら1日ずれての一人観察会となりました。
早朝、目的地の駐車場に車を止め、ポイントを目指します。この時点では青空が広がり、さわやかな高原の朝だったのですが、予報は午後から雲が広がるとかで、それまでが勝負とばかりに足を急がせました。
歩き始めてすぐに道ばたの草に止まっているゴイシシジミを発見。
ゴイシシジミ
87種目。
地元でもポイントはあるのですが、今年はなぜか見つけられず、遠征先が初見となりました。
地元でもポイントはあるのですが、今年はなぜか見つけられず、遠征先が初見となりました。
時間は前後しますが、ゴイシシジミは数多く、乱舞するのを見たのは初めてでした。
開翅する個体も。
時間帯や天候によって違うんでしょうが、あちこちでこんなシーンが見られました。
さて、時間を早朝に戻します。
林縁を歩いて行くとヒメキマダラヒカゲが飛び出します。
ヒメキマダラヒカゲ
早朝で気温が低いためか、すぐに止まってくれました。
地元にいるサトキマダラヒカゲは開翅するのを見たことがありませんが、ヒメキマダラヒカゲはよく開翅するようです。
ヤマキマダラヒカゲ
88種目。
向こう側の前翅が羽化不全でした。
こんな珍しいシーンも。
ヤマキマダラヒカゲ 開翅
好きで開いているわけではなく、止まったところのすぐ上に邪魔な葉があり、閉じられなかったんですが。サトと同じく普通はまず開かないチョウなので、図鑑に記載の見分けポイントを確かめることができました。
クロヒカゲ
ヒメキマダラヒカゲの中に黒っぽい小型のチョウが混ざっていたので、何だろうと思い確かめるために撮ってみたら、地元でもたくさん見られるクロヒカゲでした。
地元のと大きさを比べると、小さく感じました。
日頃の運動不足がたたり、ばて気味になりながらようやくポイント近くまでたどり着きました。
ところがそこは霧の中。かろうじて歩いて行く先は見通せますが、周りの景色は全く見えません。おまけに風が強いし、気温も低い。
そんな中で唯一出迎えてくれたのはヒメシジミ。
ヒメシジミ ♂
89種目。
こんな天気の中でヒメシジミだけが活動していました。
目的のチョウを求めて一帯を歩き回りましたが、さらに天候は悪化の一途。
その頃になると、さすがのヒメシジミもこんな状態になっていました。
触角を閉じて完全休止状態。
こんな気象条件では、日が差さないと出ない目的のチョウたちには出会えるはずもなく、あえなく撤退を決めました。
山道の下りはそれでなくても堪えるのに、目的を達成できずに下りていく身体にはいっそうつらいものがあったのでした。
つづく…