11/26 ムラサキシジミ、ムラサキツバメ 他

 11月の最後の週末、土曜日は晴れ、日曜は雨との予報。出かけるなら土曜日でしょう、ということで平日と同じ時間に起床し、少し日が高くなった頃を見計らい、休日恒例の愛犬の散歩に出ました。
 この季節、地元では青空が広がっていても、北の方の空を見ると雲がかかっていることが多いのですが、この日は北の空もすっきりとした青空。

 これは越冬チョウ探索に出なければと、車を走らせました。ところが、峠の道は大渋滞。事故でもあったのかと思ったら、どうやら工事だったようで、それは幸いでしたが、目的の公園に着くのはすっかり遅くなってしまいました。

 車を停めて早速歩き始めると、日だまりになった斜面でチラチラ飛ぶシジミの姿が。

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 ブタナで吸蜜するシーンはまるで春のよう。
 実際、ウインドブレーカーを持って行ったのですが、長袖シャツで十分でした。

 これは期待して良いかもと、園内の遊歩道を歩くと、早速登場。

ムラサキシジミ ♀
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 新鮮なのが嬉しいですねぇ。

 気をよくして散策を続けますが、その後は…。
 話に聞いていたとおり、遊歩道沿いの街路樹は枝がばっさり切られてしまい、常緑樹なのに寒々とした景色になっていました。

 弱気になりつつ探索を続けるうちに、さらに気温が上がってきたこともあってか、姿を現しました。ただ、例年に比べるとはるかに数が少ないように感じました。

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ムラサキシジミ ♂
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 何とかムラシの♂♀とも観察することができました。

 この勢いでムラツも、と思っていたところ、ようやく発見。

ムラサキツバメ ♂
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 しかし低いところには降りてきてくれず、遠目の証拠写真のみ。この後高く舞い上がり見失ってしまいました。


ムラサキツバメ ♀
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 こちらは目の前に降りてきてくれましたが、すごく敏感でシャッター2回で姿を消してしまったのでした。
 きれいな子だっただけにじっくり撮れなかったのが心残りでした。


 そんな中、慰めてくれたのは…

ホシミスジ
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 新鮮な子に会えるとは思っていませんでした。


 お昼を過ぎて遊歩道が陰ってきたので、そろそろ撤収と、着いてすぐにヤマトシジミを撮った駐車場近くの斜面に戻ってくると、ヤマトシジミに混じって特長のある飛び方をする茶色いチョウの姿。

 止まるのを待って確認すると、やはり。

ヒメウラナミジャノメ
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 低い草の中ばかり止まるので、草被り。せっかく後翅の蛇の目が多い子だったのに、残念。

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 翅裏はなんとか草被りなしで撮れました。それにしてもこの子も新鮮。このところの陽気に誘われて、羽化してしまったんでしょうか?

 カメラを構えていると、小学生低学年くらいの男の子が近寄ってきて「何撮ってるん?」と尋ねるので、「チョウを撮ってるんやで。あそこに止まってるやろ」と答えると、「ふ~ん、そうか。ここ、アゲハもおるで。」と言うので、「今の時期にアゲハがいたら珍しな。」と答えたその時。

 「あ、おった!あそこ飛んでる。」と彼が指差した先にいたのは…ツマグロヒョウモン

 「あれはアゲハとちゃうで。ツマグロヒョウモンって言うんやで。」と教えると「ふ~ん」と一言。仲間達の方へと行ってしまいましたとさ。

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 せっかくなので撮ってやろうと追いかけていると、こんなシーンに出会いました。残念ながら不成立でしたが。

 11月の小春日和、目的の紫兄弟の他にも、色々楽しむことができました。

 おしまいです。