4/30 好天にもかかわらず…

 恒例の道の駅での車中泊、寝袋に潜り込んで寝ていたら、夜明け前、足先が冷たくなって目を覚ましてしまいました。前夜、寝るときに暑かったので靴下を脱いで寝たのが失敗でした。

 日が差し始め、周囲で仮眠されていた方々が動き出した気配に目を覚ますと、フロントガラスが霜でパリパリに凍っていました。傍らの電光掲示板には、○○峠凍結、スリップ注意!の文字が見えました。さらに、道路脇の温度計は「1℃」!そりゃ、寒いはずだわ。

 幸い、この日は晴天、天気予報も晴れ。さっそく昨日下見しておいたポイントへと向かいます。

 日だまりで気温が上がるのをぼんやり待っていると、なにやら視線のようなものを感じました。近くに車が来た気配はなかったし、いや~な予感。まさかここ、心霊スポットじゃぁないわな~と、少しビビりながら視線の感じた方へ目を向けるとそこには…


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 私との距離10m弱、いつの間にか現れて、じっとこちらを見つめていたのでした。
 見つめ合うこと十数秒。さっと身を翻し、斜面を登っていったのでした。

 それにしても、ビックリ。

 気温も上がってきたし、そろそろポイントへと移動してチョウを待つことに。

咲き残りのフクジュソウがありました。
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 高い樹の梢から鳥のさえずりが聞こえていたのでじっと待っていると、声の主が現れました。

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 幸せの青い鳥、この日の幸せを運んできてくれたのかな?

 最初に現れたのは…

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 スジグロシロチョウに比べて小型だったし、後翅前縁の筋が短いようなので、たぶん。

 次に現れたのは…

コツバメ
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 眼で追いかけるのがつらいくらいのスピードで飛び回っていましたが、幸い遠くへ行くことなく止まってくれたので、モデルになって貰うことができました。

 さらにその次は…

スギタニルリシジミ
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 ルリシジミに比べると地色が黒っぽいですね。

 脇役達は現れるものの、主役がさっぱり現れず、仕方なく周辺を探索することにしました。これが吉と出るのか、凶と出るのかは神のみぞ知る、です。

 スミレ類がたくさん咲いている草原で待っていると、なんと主役が現れました。ところが止まることなくあっという間に飛び去って、追いかけることもならず。ガッカリ。

 そこにはたくさんのスジグロシロチョウが飛び交っていました。

 そのうち吸蜜していた個体に1頭が絡み始め、さらにもう1頭が加わって三つ巴に。何気なく撮ってみると、そこに写っていたのは…

スジボソヤマキチョウとスジグロシロチョウの絡み
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 なんだぁ、気がついていればスジボソヤマキの吸蜜シーンが撮れたのに…なんて悔やんでも後の祭り。だって気付いたのは帰宅後、写真整理をしているときだったから(^^ゞ。

 周辺探索も成果なく、朝のポイントに戻ってみると、ついに主役登場!

 といっても止まる気配すらなく、飛び回るばかりで…仕方なく飛翔写真に挑戦するもご想像どおりの結果に。

 何とか証拠写真

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 シャッタースピード不足とピン甘で普通なら完全没ですが、初の飛騨ギフだったので、あえて。

 飛び去った後、しばらく粘ってみたものの、タイムオーバー。

 現地に心を残しつつ、帰路についたのでした。

 おしまいです。