12/20 ウラナミシジミ、ベニシジミ、他
11月後半から12月に入ってからも、週末で暖かくなった日は仕事と重なったり、仕事がない週末は天気が思わしくなかったりで、フィールドに出るチャンスがありませんでした。
この日はたまたま、代休と好天が重なったので、暖かくなるのを待って近所の堤防へ行ってみました。
歩き始めは薄手のダウンジャケットがちょうど良い暖かさ。丁寧に草むらをを見ていくと、止まっている姿が見えました。
ウラナミシジミ
少し触角が開いて活動できるまでに温まっているようですが、ぎりぎりまで近付いても逃げませんでした。
咲き残りのナヨクサフジの花にもいました。
しばらくすると、薄手のダウンでも汗ばむほどに気温が上がってきました。すると、あちこちでチョウが飛び始めました。
ウラナミシジミは飛んで止まると同時に開翅するようになりました。
ナヨクサフジがたくさん咲いている一角があり、そこで吸蜜しながら開翅するシーンなんかは、まるで春である化のような錯覚を起こしそうでした。
草むらを歩くとベニシジミが飛び出しました。
気温が上がってからだったので、止まると同時に開翅。
すべて別個体です。
足元から白いチョウが飛びました。モンシロチョウか?と思ったのですが、よく見たらモンキチョウでした。
モンキチョウ ♀
止まると同時に翅を傾ける日光浴ポーズをとっていました。
上と同個体。もう一頭、黄色いモンキチョウを見かけましたが、写真は撮れませんでした。
歩いていると、ヒメアカタテハが飛び出しましたがシルエットが何か変。止まったのを確認すると、後翅がボロボロでほとんど失われた状態。ここまで翅のバランスが崩れてしまっているのにもかかわらず、普通に飛んでいるのですから、チョウの飛翔能力には驚かされます。果たして越冬には影響がないのでしょうか?無事に春を迎えることを祈るばかりです。
ふと気付くと、目の前に比較的新鮮な個体が翅を広げていました。右後翅の黒斑が少し違うので「斑紋異常か?」と思ったのですが、よく見ると手前の葉の影によるものだと判明。な~んだ!ちょっとガッカリしてみたり。
ナヨクサフジが咲く一角でも吸蜜シーンが見られました。
この先、いつまでチョウの姿が見られるでしょうか?時間と天気が許す限り、観察していこうと思います。
おしまいです。