7/1 キマダラセセリ、コオニヤンマ、ミルンヤンマ
この週末は西日本を中心に大荒れの天気。各地で大きな被害が発生し、亡くなられた方もおられます。
被災された方には1日も早く平穏な生活に戻られるよう、お祈り申し上げます。
何年かぶりにウスイロヒョウモンモドキ観察会への参加を含んだ遠征を計画していたのですが、残念ながら中止の連絡が入ったため、たまっていた写真整理やら雑用の処理に当てることにしました。
さて、日付を遡ること6日。
この日は朝から好天でしたが、残念ながら仕事が入っていました。
仕事が早く終わればせっかくの天気だし、どこかへ行ってみようということで、最小限の装備を持って出かけることにしたのでした。
後から考えればこれが「間違いの元」だったのですが…それは最後に。
出勤途中、トイレ休憩に立ち寄った施設の小さな池を覗くと、イトトンボが飛び出しました。
ホソミオツネントンボ ♀
羽化して間もない個体でした。
ここで縄張りを張っていたのは…
コシアキトンボ ♂
まだ時間が早いためか、それとも気温のせいか、少しパトロールしてしばらく休憩を繰り返していました。
ふと見ると、ネジバナが一本咲いていました。
小さな花が見事に並んでいます。
そんなこんなで時間を食ってしまったので、急いで仕事へと向かいます。
余裕を持って出てきて良かったぁ(笑)。
さて、仕事も無事終わり、まだ早い時間だったので久しぶりに隣県の里山へ行ってみることにしました。
到着後歩き始めると、まず現れたのは…
ごく普通種ですが、綺麗さでは他のチョウに引けをとりません。
私も撮って、とばかりに目の前へ止まってくれました。でも高温期型は鮮やかさがイマイチ…。
あぜ道にはヒメジョオンが花盛り。吸蜜に来ていたのは…
どの個体もちょっと鮮度が悪く残念ではありましたが、今年の初見だったので喜んでモデルになって貰いました。
ヒメウラナミジャノメ
蛇の目が少ないのが紛れていないかと観察しましたが、どれも「姫」様でした。ちょっと遅かったようでした。
林縁の小道には、
ヒメジャノメ
反対側の後翅が大きく破れた個体でした。
ムラサキシジミ
案外敏感で近寄ることができませんでした。期待した開翅も見せてはくれず。
オオチャバネセセリ
この日見たのはこの1頭だけでした。
ジャノメチョウ
これも敏感。新鮮な個体だったのでじっくり撮りたかったのですが、あっという間に飛び立ち、鹿除けネットの向こうへと消えてしまいました。
さて、ここからはトンボ編。
見慣れないトンボが止まっていました。
ん、これはなんだ?後ろに回り込み、上から見下ろすと正体判明。ハラビロトンボ ♀でした。そういえばこの角度から見上げる形で見たのは初めてのように思います。
ハラビロトンボ ♀
こちらはすっかり成熟した個体。腹部にうっすら青白い粉が吹いているようです。
この角度が普段よく見るアングルです。
ハラビロトンボ ♂
成熟した♂は全身に青白い粉が吹きます。
大きなトンボが飛んできて枝に止まりました。
コオニヤンマ ♂
胸部の大きさに比べて頭が小さく見えるのと、腹部が湾曲しているのはコオニヤンマの証ですね。ヤンマと名付けられていますが、サナエの仲間です。
ミルンヤンマ
羽化して間もないようで、翅が光って見えます。
もっと遅い時期に羽化すると思っていたのですが、もう出てるんだ、と思ってちょっとビックリ。
コシアキトンボ ♀
日陰で翅を休めていました。
ハグロトンボ ♀
♂は腹部がグリーンメタリックに光りますが、♀は地味。
水田を見下ろすように縄張りを張っていました。
その他の昆虫たち。
♂と♀の大きさの違いがよくわかります。
セグロシャチホコ
前に伸ばした毛むくじゃらの太い前脚、突き出したしっぽ。蛾というより獣の雰囲気です。
ヒメアトスカシバ
目の前へ飛んできたときは、蜂と間違えて思わず頭をすくめてしまいました。人騒がせな蛾です。
さて、初めに書いた「間違いの元」とは…
この日の4日後のこと。仕事中、右腕の内側がかゆくなったので掻こうとすると、何やらイボのようなものが。いつの間にこんなのができたかなと思いつつも、直接見えない場所なので、持っていたデジカメのマクロモードで何枚か手探りで撮影、モニタを拡大してみると、なにやら脚っぽいものが見えるじゃぁないですか!
はい、そうなんです。マダニが食いついていたのでした。急いで病院へ行き、マダニを取っていただきました。
仕事帰りで出かけたため、長袖シャツを着てなかったんです。実はそのポイント周辺は、鹿除けネットがしっかり張られていたので、ちょっとヤバいかな?と頭をよぎったんにも関わらず、対策しなかった自分が悪いんですけどね。
皆さんもフィールドでマダニやヤマビルなんかにやられないよう、十分お気をつけください。
おしまいです