8/27 箱根登山鉄道

 以前からず~っと乗ってみたいと思っていた、箱根登山鉄道。今回、ついに実現することができました。

 箱根登山鉄道は、小田原駅から箱根湯本駅までの6.1kmの区間小田急電車が乗り入れています。しかし、箱根登山鉄道の電車は走っていません。これは線路の幅が違うから。
 小田急電車はJRなどと同じ1,067mm、箱根登山電車は1,435mm。2006年3月のダイヤ改正までは箱根登山電車が小田原まで走っていたのですが、輸送力増強のため、小田急電車に統一されたそうです。それまでは、両社の電車が走れるように、レールが三本設置された三線軌条だったとか。
 なお、現在は箱根登山電車の車庫がある入生田駅箱根湯本駅の間だけ、三線軌条が残されています。

小田急30000系 EXE
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 箱根湯本駅に到着。レールが三本あります。


小田急1000系
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 これに乗って小田原から箱根湯本までやってきました。この区間を走る1000系は、箱根登山電車に合わせた赤い塗装になっています。

 ここで箱根登山電車に乗り換え。

箱根登山 モハ104
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 古い電車ですが、でもうれしい。なぜならこの電車に乗りたかったから。


箱根登山 モハ108
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 先頭のモハ108は小田急のSE車と同様の塗装デザインでした。この電車に乗り込んで、いよいよ出発です。
 冷房はありません。その代わり窓が開けられる。

 箱根湯本駅から強羅駅までの8.9kmが、箱根登山鉄道の神髄と言っていいでしょう。出発すっると、いきなりこんな標識が。

80パーミルの勾配標識
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 80パーミルというのは、1000mを走ると高さ80m登る、という勾配。通常の鉄道は急勾配といっても25パーミルですから、その3.2倍。乗っていても急勾配なのが実感できました。


 登山鉄道らしい急勾配。


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 トンネルを出た先にある鉄橋はこんなふうに見えます。


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 出口に近付くと、やっと鉄橋の上のレールが見えました。


箱根登山 モハ3101
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 途中、3カ所のスイッチバックがあります。最新鋭の3000系と交換です。進行方向が変わるため、運転士さんが前から後ろへと移動しなければならないので、大忙し。


箱根登山 モハ104
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 この写真で急勾配なのがよくわかります。なお、これは帰路に撮った写真。行きしに乗った電車とスイッチバックのある駅で交換しました。

 トンネルあり、急カーブありで、緑の中を走ります。

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 線路脇にはアジサイが植えられています。これが咲く頃は見事なんでしょうね。

 いよいよ終点、強羅駅に到着。

 久しぶりに冷房がない電車に乗りましたが、窓を開けて緑の中を走るのは森林浴の気分。窓から吹き込む風が心地よく、快適。楽しかったぁ~。

箱根登山 HT2
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 鉄道線終点の強羅駅から先は、箱根登山ケーブルカーに乗り換えです(今回は乗らなかったけど(^^ゞ)。

 ちなみに、小田原駅の標高は14m、箱根湯本駅は96m、そしてここ、強羅駅は541m。なお、ケーブルカー終点の早雲山駅は751mだそうな。

箱根登山 モニ1
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 保守用無蓋貨物電車です。普段は強羅駅の側線で休んでいます。


箱根登山 モハ2006
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箱根登山 モハ1003
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 4桁ナンバーの新しい電車は、すべて冷房付き。その代わり、窓が開かない…。快適さを求めるのは当然なのですが、旧型の非冷房で窓を開けて走るのは、今となっては観光の目玉にもなり得るのかなと思ってしまいました。
 ただ、考えてみると、私が乗ったのは快晴の日。雨なんかで窓が開けられないとなると…う~ん、やっぱり冷房が必要?


箱根登山 モハ103
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 この日走っていた古い電車は、行きしに乗った編成と合わせて2編成のようでした。


箱根登山 モハ1001
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 帰りに乗ったのは、この編成。冷房付きでした。でも、やっぱり窓が開かないのは寂しかったな。

 箱根湯本駅から小田急の電車に乗って、小田原駅へ。

 小田急のホームには、小田原で切り離された特急の付属編成が停まっていました。

小田急 60000系MSE
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 そういえば、途中の駅でMSEの箱根湯本行き特急とすれ違いました。

 一応これでこの日の目的は達成しましたが、ついでに、ということで少し足を伸ばしてみました。

 つづく…