三重県日帰り遠征(7/30) その2

 相変わらず曇ったり、曇ったり…つまり好天の兆しがない中、時々雲の隙間から少しだけ青空が覗いて日が射したりしますが、それもほんの一時で、おまけに雨も降り出す始末。
 幸い、雨具を取り出すほどの降りではなく、各々樹の下に入ったりして雨宿り。
 で、ここである法則に気付きます。
 この場所、オニヤンマが結構多く見られ、頻繁にパトロールに現れるんですが、そのパトロールに合わせるように、目的の蝶が舞い出すんですね。もしかして、オニヤンマが蝶に「出てきていいよ」って、合図してる?
 しかも!オニヤンマが低いところを、蝶はそれより高いところを舞う、という具合。
 うまく棲み分けしているのか、時々両者が接近しますが、襲いかかるシーンは見られませんでした。
 これでは低いところまで降りてこないわけだ。
 オニヤンマと蝶の共同作戦に、見事に引っかけられた我々5人組…(^^ゞ。
 でも、こんなシーンを見ることができました。
オニヤンマ連結
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 オニヤンマの連結、私は初めて見ました。しかし高い木の上なのが残念。
 指をくわえてみていると、サッと飛び立ち、さらに高いところへ。そこでこんなことを。
オニヤンマ交尾
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 さっきより条件が悪いやん。せめて樹冠を背景にできるところまで降りてくれよと言いながら、逆光の秋条件で撮りますが、露出補正をしてこの程度。
 あ~、折角のシーンなのに!
 
 その後も出るけどとまらず、とまっても高い・遠いの状態が続きます。
 仕方ないので、別のモデルで。
ヒロバネヒナバッタ
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 信州以来の出会い、久しぶりだねぇ。
 
ミヤマアカネ♀。
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 昨年の関東遠征以来かな?飛ぶと翅の褐色バンドがチラチラして可愛いですよ。
 
 下草に現れた黄色い影。
キマダラオオナミシャク
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 黄色が鮮やかで、とても目立つ存在です。蝶ではなく、蛾の仲間なんですが、蝶なんかには負けないぞ、と存在をアピールしてくれます。
 
 やがて壁にとまって一休み。
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 サービス満点です。目的の蝶たちにこの1割でもサービス精神があればなぁと思うことしきりでした。
 
 そしてこんな子も。
ヨツスジハナカミキリ
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 これもトラ模様ですねぇ。
 
イチモンジチョウ
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 葉の上から「何をしてるの?もうあきらめて帰ったら?」とでも言いたそうに見下ろしていました。
 
ムラサキシジミ
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 遠くて高い枝で開翅。もっとサービスしてくれても良いのにねぇ。
 
 やがて楽しくて悔しい時が過ぎ、ご案内役のお二方が一足先にお帰りになることに。
 私を含む三人はもう少し粘ることにしましたが、駐車場までお見送り方々、それでもまだチャンスがないかと目を皿のようにして歩いて行くと、小さな沢で…
オニヤンマが産卵中
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 バシャッ、バシャッと音を立てながら水底の土に尾端を突き立てて産卵を繰り返しています。5人が近寄ってそれぞれカメラを向けますが、動じる気配がありません。けっこう長い間産卵を続けた後、なんの前触れもなく、あっという間に飛び去っていきました。
 
 お見送りを終えた三人、再び現場で待機…
 ところで、目的の蝶はどうなったか?その後の三人の運命は…
 
 続く…