自然観察体験学習に参加(7/31) その1

 このところ天気が安定せず、開催が危ぶまれていたのですが、当日は「こない晴れんでもエエやん…」というほど、朝から見事に晴れ渡り、当然ながら暑いことといったら…もうたまりません。^_^;
 そう、この日は地元の根来寺の境内にある岩出市民俗資料館(と教育委員会も入っているんカナ?)主催の「小・中学生歴史ウォーク&自然観察体験学習」の開催日。
 ここで…ん?「小・中学生…」なのに、なんでKanabunが参加するん?…という疑問を抱く方もおられるかも知れませんので、蛇足ながらその理由をば。
 私には子供がふたりいまして、今回下の子がこのイベントに参加するため、その付き添いとして参加することになったわけなんですね。「な~んだ、そんな簡単な理由か、もっと深い理由があるのかと思った」あなた、ある意味正解です。長くなるので書きませんが…(笑)
 さて、本題に戻します。
 暑い中、自転車で出かけた私たち親子、集合場所の根来寺大門に着いたときには汗まみれ。自宅からは緩いながら上り坂の連続なので、普段運動不足の身には応えます(その代わり、帰りは楽ちんですが)。
 初めは歴史のお勉強。語り部の方お二人から、根来寺の歴史について教えていただきました。そのうちのお一人は僧兵の格好で、火縄銃や日本刀(もちろん模造ですが)を手に取らせて貰う体験をさせていただき、子供たちは大喜びでした。
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根来寺大門の仁王像
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 幼かった頃、仁王像が怖かったことを思い出します。子供心に「なんであんな怖い顔をしてるんやろう…」って。
 大門で説明を受けた後、同じく境内にある円明寺辺りまで歩きます。
 歴史の話を聞きながらも、参加者の思いは様々で、自然観察も忘れません(笑)。
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 初めに見つけたのがアブラゼミ、よく見るとその近くにニイニイゼミがとまっていました。見事な保護色です。
 しばらく見ていると、ニイニイゼミアブラゼミにちょっかいを出し始めました。写真でも右前肢をアブラゼミの翅に伸ばしているのがわかります。このようにアブラゼミをつつきながら時計回りに一周した後、飛び去っていきました。一体何をしたかったんだろう?
 
 桜の幹には他にもこんなのがいました。苦手な方はご注意を。といってもこの文を読まれてる方には、すでに写真が見えてますね(^^ゞ。
ニホントカゲ
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 小さいうちは尾が青く輝いて綺麗なんですが、大きくなるとこんな地味なお姿になります。
 
 次はいよいよお待ちかね、いよいよ自然観察会です。
 講師はお二方、OさんとYさん。
 Oさんは、同期の入社なんですが、部署が違うため、お会いするのは久しぶりでした。 
 Yさんは、以前に一度、私が通っている里山でお会いしたことがありました。
 楽しい偶然に話も弾みます。
 
 観察会が始まる前のしばしの休憩時間、周辺で観察していた子供たちから声があがりました。「ヘビがいた~!」近づいてみますが、私には見つけられません。「その木の根元でとぐろを巻いてる、小さいけど!」と教えて貰って、ようやく見つけました。それにしても、よくこんなの見つけたなぁと、子供たちの観察眼に脱帽です。
 で、そのヘビの正体は…ニホンマムシ
 言わずと知れた毒蛇です。日本本土の毒蛇の代表格ですね。ちなみにこちらでは「ハビ」と呼んでいます。沖縄方面の毒蛇「ハブ」と紛らわしいですが、全くの別種。
 早速Oさん、良い教材ができたとばかりに捕まえてみんなに見せてくれました。
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 子供たちに「こんな模様のヘビを見たら、絶対さわりに行かないように!」と言いながら、毒牙などを見せてくれました。付き添いの大人からも感心の声が。初めて実物を見た方も多かったご様子でした。
 いきなり密度の濃い観察会となりました。
 植物の種類や特徴、触ると危険な植物(ハゼノキやヌルデ:かぶれますよ~)、食べると危ない、つまり毒がある植物など、Oさんの体験を交えながら解説していただきました。中でも子供たちが興味を持ったのは「アジサイの葉による中毒事件」だったようで、私の子供も帰宅後、妻に話をしていました。
 遊歩道を歩いて行くと、あちこちで目にする黒いトンボ。
ハグロトンボ
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 まずは♀。腹部が黒っぽくて、先端が太くなっています。また翅の色も少し茶色っぽいのが特徴です。
 
ハグロトンボ ♂
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 翅は♀と違って真っ黒。腹部は青~緑の金属光沢があってとても綺麗です。
 この個体はまだ未成熟なため、それほどの輝きはなく、根元の方が青く光っているだけですが、成熟につれて次第に緑っぽい輝きが出てきます。
 
 ご参加の一人のお母さん、「こちらへ住んで初めて見たんだけど、変わったトンボがいるなぁって思って。もしかして新種かも?って興奮してたら、たくさんいるよって、教えて貰ってガッカリでした。でも、こんなトンボがたくさんいるって、良い環境ですよね」と話してくれました。
 
 続く…