いつもの里山へ (8/2)

 忙中閑有りで、休みが取れたため、いつもの里山へ、レッツゴー!
 実は、この数日後、ネット友達のKさんが来和されるので、その下見を兼ねて。
 いつもの山道へ入ると、そこにアブラゼミがいました。
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 この里山アブラゼミが多く、歩いていると次々に飛び出してくるので珍しくも何ともないんですが、この子は昨夜羽化したらしく、淡い体色でした。
 
 見上げた樹液には、ゴマダラチョウがいました。
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 ストローが朝日を浴びて黄色く光っていました。
 
 林床にはアキノタムラソウが咲いています。
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 アキノ…という名前が付けられていますが、実際には夏に花を咲かせます。
 
 ため池ではタイワンウチワヤンマが縄張りを張っています。
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 今年初めての出会いです。
 元々南方系のトンボで、分布域を拡大しているとのことで、この辺りでは従来からのウチワヤンマは珍しく、このタイワンウチワヤンマの方をよく見かけます。
 どちらもヤンマと名付けられてはいますが、大型のサナエトンボの仲間です。
 
 水路には大きなカタツムリがいました。
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 初めて見るカタツムリで名前がわからなかったのですが、教えていただいた方によるとコベソマイマイだそうです。
 平べったい形が多いカタツムリの中で、高い殻が立派でした。
 
 水路脇にいた真っ黒いヘビが水路に逃げ込みました。
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 俗称カラスヘビと呼ばれている黒化型のシマヘビでした。首の下辺りに白い模様が見える以外、全身真っ黒です。しかも1mを超える大物でした。
 
 広場に行くとミソハギが咲いていました。
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 モンシロチョウが吸蜜に訪れていました。
 
 湿地ではミズタマソウが小さな白い花を咲かせていました。
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 ミズタマソウの名の由来は、実に白い毛がたくさん生えて水玉のように見えるからという説と、その毛に露が降りると水玉のように見えるからという説もあるようです。
 
 一通り回った後、再び林の中の小道を戻ります。
 横の繁みから飛び出してきたヤマクダマキモドキです。
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 前脚が赤っぽいのが特徴の、大型のキリギリスの仲間で、林の中に住んでいます。
 
 さらに歩いて行くと足下からトンボが飛び出し、傍らの枝にとまりました。
 羽化して日が浅いカトリヤンマです。
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 暑い日中は、薄暗い林の中で涼んでいます。
 まだ未成熟なため、地味なヤンマですが、成熟すると胸部は黄緑色に、複眼と腹部の模様が鮮やかな水色に変化してため息が出るほど綺麗に変身します。今後に期待ですね。
 
 溝の中でクロアゲハ♂が吸水しているのに出会いました。
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 意外に敏感で、少しでも近づくと飛び立って逃げますが、すぐに同じ所へ戻ってきます。なぜかその場所に執着しているようだったので、蚊に喰われるのを我慢して待ち伏せすることにしました。
 予想どおり戻ってきたところをキャッチできました。ところが近づきすぎて翅先が切れてしまう失態…なんてこったい!
 ところで、その場では薄暗くて気付かなかったのですが、帰宅後パソコンで写真を見て、その場所に執着していたわけがわかりました。そこには小さなヘビの死骸があったのでした。写真の下の方に白い骨が見えますが、このミネラルが気に入って吸水に来ていたようなのです。
 別の写真にはダイコクコガネのような森の掃除屋の姿も写っていて、自分の観察力不足が恥ずかしくなりました。だって、このコガネムシの類は初見だったのに、みすみすそのチャンスを逃してしまったんですから。
 
 なんてこのときはそれに気付きもしない自分、ルンルン気分で歩いて行くと、溝の中に大きな石のような塊があるのに気付きました。
 よく見ると甲羅の興さが25cmを超える大物のイシガメでした。
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 その溝はU字溝で、近くにカメが這い上がれそうな場所が見当たらなかったため、救助。池の堤の草むらに放しました。しばらく見ていると恐る恐る首を出し、足を出して驚くほど速いスピードで逃げていきました。
 
 このときは「これはきっと良いことがあるぞ」と思っていたのですが、実際は上に書いたような出来事が。世の中、そうはうまくはいかないようで…(^^ゞ