4/21 里山歩き その1…春のトンボ
せっかくの週末ですが、残念なことに土曜日は曇り、日曜日は雨の予報でした。金曜の夜も雨が降っていたので、土曜日の曇りもどんよりとした曇り空だろうから、出かけても無駄足だろうなぁと思っていましたが、6時過ぎに目をさますと、妙にカーテンの外が明るい。もしやと思って外を見ると、道路は乾き始めているし、山を見てもどうやら好天になる兆しが見えました。
こんなチャンスを逃す手はないと、7時に家を出ました。でもどこに行くという当てはなかったので、久々にMFのトンボを探索することに決めました。今年初の出撃です。
到着後、水路沿いの道を歩き始めると、早速カワトンボの姿が目に入りました。
アサヒナカワトンボ ♀
羽化して日が浅いので、全身が金属光沢がある緑色に輝いています。
ニホンカワトンボ ♂
この場所は、この辺りには珍しく少数ながらニホンカワトンボが混生しています。ここのニホンカワトンボは橙色型とのことです。
シオヤトンボ
シオヤトンボの羽化も始まったようで、翅が飴色に光った個体が見つかりました。
いわゆるトンボ型の初見です。予想どおりというか、やはりシオヤトンボが第1号となりました。
湿地の池に着くと、水色のイトトンボが目に付きました。
ホソミオツネントンボ 連結
気の早いカップルが何組か見られました。
林縁ではまだ褐色味が強い♀も見られたので、成熟度合いにも差があるようです。
この後、春のサナエ類を探しに里山の奥へと足を伸ばします。
目的の草原に着くと、この里山で自然観察を継続しておられるAさんがおられました。状況を伺うと、「2日前に来たときは羽化したばかりで、模様もはっきりしなかった。さっきまでその辺りにいたんだけどね。他にももう1種類出てるよ、ここに来る途中で見なかった?」とのことでした。
しばらく情報交換した後、草原を注意深く歩いていると、足下からツィーッとトンボが飛び出しました。
その影を目で追いつつ、とまったところを見計らって、そっと近づくとやはり待望のサナエでした。
オグマサナエ ♂
タンポポとのツーショットです。
まだまだ未成熟で眼の色が濁っていますが、黄色と黒の縞々がきれいです。
目的をひとつ達成したので、先ほど教えていただいたもう1種類を探すべく、来た道を戻りました。
すると、今度はあっけなく見つかりました。
タベサナエ ♂
タベサナエ ♀
朝、通ったときはまだ気温が低かったためにチョウの姿もほとんど見られなかったので、まだどこかで休んでいたんでしょう。
これでこの里山に棲むコサナエ属3種類のうち、2種類ゲットです。
もう1種類はというと、先ほどのAさん曰く、「オグマとタベの中間的な場所で見られるから、ポイントが絞りにくい。もう出てるとは思うんだけど…」とのことでした。
続く…