6/16(その2)ゼフが転じてトンボ狙いに
ゼフの山を下りてあちこち車を走らせ、知人から聞いていた山へも行ってみたものの、ポイントへの入口に頑丈なゲートがあって「車乗り入れ禁止」の看板が。近くに駐車できるスペースも見つからなかったので、涙をのんで撤退。
まぁ、こんな天気ですから…「惜しくはないわい!」(T_T)
小川に沿って走っていると、駐車できそうなスペースがあったのでちょっと探索。小雨が降っていたのでカメラを置いていきました。
欄干がない木製の小さな橋から川面を眺めていると、少し離れた場所の草に黒いトンボがとまっているのが見えました。なんだ、ハグロトンボか…と思いつつも、何となく違う雰囲気がこのトンボには感じられました。そこで慌ててカメラを取りに車まで猛ダッシュ!なんて書くとカッコいいのですが、実際はドタドタがぴったりなんです(^^ゞ
息を切らして戻ってくると、幸いなことに同じ場所で縄張りを張っていました。目一杯デジタルズームを駆使して証拠写真を押さえました。それを拡大して見ると、ますます怪しい雰囲気です。
これで♀がいると確信が持てるんだけど…などと考えながら橋の上から反対側を覗くと…なんと、♀の姿が!まるでヤラセのような展開に自分でもビックリです。
そろそろその正体を明かしましょう!実は、長年の憧れであったアオハダトンボだったんです。
図鑑やネットで見る限りでは、はたしてハグロトンボと見分けられるかどうかが不安でした。でも一目見ただけで判断できたくらい、その雰囲気が違いました。あ、これは♂の話。♀の違いは一目瞭然。
図鑑やネットで見る限りでは、はたしてハグロトンボと見分けられるかどうかが不安でした。でも一目見ただけで判断できたくらい、その雰囲気が違いました。あ、これは♂の話。♀の違いは一目瞭然。
アオハダトンボ ♂(その1)
これは橋の上から撮った証拠写真。
もっと近くで撮りたくて、川岸の草むらへ降りてみました。
アオハダトンボ ♂(その2)
ハグロトンボ♂のような漆黒の翅ではなくて、やや色が薄く、翅の縁に緑色の金属光沢が見られます。
アオハダトンボ ♂(その3)
角度を変えてみると、翅の表面が青く光っています。この光沢はハグロトンボにはありません。この色、太陽の下で撮りたかったなぁ。
さて今度は一目でわかるアオハダトンボ ♀を紹介します。
アオハダトンボ ♀(その1)
橋の上から撮った証拠写真。翅に白い縁紋が輝いています。この縁紋はハグロトンボ ♀にはありません。体色もハグロトンボの♀は黒に近い褐色ですが、アオハダトンボは光沢のある緑色なのも今回の発見でした。
こちらも近くで撮ろうと川岸に降りましたが、岸辺の水深が深く、近づくことができませんでした。
アオハダトンボ ♀(その2)
アオハダトンボ ♀(その3)
時々翅を広げます。♀の翅の色も、ハグロに比べて薄いです。
ところで、アオハダトンボを撮ろうと草むらに踏み込んだとき、もうひとつの発見がありました。
それは…グンバイトンボ。これも前々から憧れていたトンボだったんです。まさかこんなところで出会えるなんて、思ってもいませんでした。
グンバイトンボ ♂(未成熟)
脚が白く、広がっています。これが見たかったんですよね。
グンバイトンボ ♂(未成熟)
嬉しいのでもう1枚。
これも、よく似たモノサシトンボがいて、♂の場合はこの足を見ると簡単に見分けられますが、♀はどうなんだろう?今回は♂しか見られなかったので、宿題として残されてしまいました。
ただ大きさは、モノサシよりも一回り小さい印象を受けました。
ただ大きさは、モノサシよりも一回り小さい印象を受けました。
枯れススキの穂にとまっていました。これを見つけられたのもアオハダトンボのおかげ、かな。夜になるとたくさん光って、見事なんだろうなぁ。
ということで、本来の目的であったゼフィルス類は全く見ることができなかったんですが、トンボの初物が2種見られたのが今回の成果でした。次回訪れる機会があったらお天気に恵まれますように。
おしまいです。