5/18 午後のMF

 朝から良いお天気でしたが、所用があったため、出撃は断念していました。午後になってやっと解放されましたが、時計の針はすでに2時を回っています。この時間からだと出撃できる場所は限られてきますので、MFへと足を向けました。いつもなら朝出かけて昼過ぎに帰宅するパターンなのですが、この日は逆パターンです。普段とは違う顔を見せてくれるかな?
 
 まずは、今シーズン初めてとなる林間の小道を歩いてみます。この時期ならサトキやクロヒカゲ、クロコノマなどが次々に飛び出してくるんですが…全く出ません。時間帯によってこんなに違うものなのかと思いました。
 
 ふと足下の葉っぱを見ると、緑色の物体が乗っています。
 
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 よく見かけるニホンアマガエルは眼のところに黒い線があ李ますが、シュレーゲルにはありません。
 
 開けたところに出てくると、クロヒカゲが日光浴の真っ最中。
 
クロヒカゲ
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 翅が傷んでいたのは残念でした。
 
 
 ノアザミの花には…
 
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 不用意に近づくとビューっと速いスピードで飛んで逃げるのですぐに見失ってしまうのですが、よほどお腹が空いていたのか、いつの間にか戻ってきては吸蜜を繰り返していました。
 
 林縁を歩いていると、大きな黒っぽいチョウが飛び出し、葉の上に止まりました、
 
クロコノマチョウ
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 これは今年初撮影、MFで見るのは初めてだったかな?越冬明けの個体か、ずいぶん傷んでいました。
 
 トンボは、この時期の多数派シオヤトンボに混じってシオカラトンボの数も増えてきました。
 カワトンボ類もまだまだ多数。
 
アサヒナカワトンボ ♀
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 そしてこの時期のお約束、といえばサナエトンボ。
 
タベサナエ ♂
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 ずいぶん成熟が進み、眼は綺麗な緑色に、黄色かった模様も白っぽい薄緑へと変わってきました。さらに翅も傷み気味。
 
 オグマサナエ ♂
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 上のタベサナエとはよく似ています。ただ、私の少ない経験から見ると、流水があるところにはタベサナエ、池のような止水の近く二はオグマサナエが多いように思います。
 
オグマサナエ ♀
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 この個体は羽化して日が浅いらしく、黄色模様が鮮やかでした。
 
 それにしても、この時間帯のサナエトンボは敏感で…しかも塒へと移動するのか、一度飛び立つと林の梢へと飛んでいってしまいます。朝だとこんなことはないのですが…新しい発見でした。
 
 いい時間になってきたので、帰宅しようと車に向かって歩いていると、足下にこんなのがいました。
 
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 一体、何があったんでしょうか、翅がボロボロ。鳥に襲われたんだとしたら、よく生き残ったものです。左前翅などつけ根の一部しか残っていません。これではさすがに飛ぶことはできません。
 それでも赤斑がナガサキアゲハであることを主張していました。
 
 自然界の厳しさを感じながらMFを後にしました。
 
 おしまいです。