7/27 完全休養のはずがなぜかスミナガシ探索へ

 先週末の常念遠征の疲れが取れないためか(歳ですなぁ(^^ゞ)この週末は完全休養にして溜まった写真の整理に専念するつもりでした。
 実はキリシマミドリへの誘いもあって、半分以上その気になっていたんですが、今年は不作らしい、しかも鮮度も悪いなんていうマイナス情報が入ってきていたので、この際すっぱりと遠征を中止にしたのでした。
 
 朝から早速PCに向かい写真整理をしていると、窓から見える線路を見慣れない色の電車が通り過ぎました。「ん?あれは臨時列車?」ということで知人に連絡を取ってみると、やはり撮影中とのこと。詳しい時刻表も送っていただきました。それを見ていると「帰りは暗くなってからか、撮影は無理だな…あ、某駅で折り返しの間、停まってるようだな…よし、夕方まで時間があるから行ってみるか、久々に鉄ちゃんだ!」と押っ取り刀ならぬ押っ取りカメラで衝動的に家を出ました。
 
 車を走らせつつ冷静になった考えてみると「あの臨時列車、天理臨だよなぁ。すると天理駅まで行くはず…すると中間の某駅に停まってるはずがない…そうか、送ってくれた時刻表には某駅までの時間しか載ってなかったのか」こんな当たり前の理屈がなぜ解らなかったのか、自分でも笑えてきました。どうやら頭の中も疲れていたようで…大汗;
 
 今走ってる場所は…そうか、スミナガシのポイントへ行くには最適だな、ということで急遽目的地変更、山へと登っていくことにしました。
 
 現地に到着、樹液ポイントを回っていくとチョウの姿が。
 
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 今年、何度か出会いはありましたが撮影可能な距離での出会いはお初です。
 ♂であることを期待して正面へと回り込み、開翅するのを待っていると突然開いてくれました。でも…茶色い!
 
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 なんだぁ♀かぁ、とちょっとガッカリ。
 
 気を取り直して探していると…
 
ヒグラシ ♀
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 もうこんなセミが出てくる季節になったか。
 
 ひととおり樹液を回って最初の樹に戻ってくると、スミナガシが飛んできて止まるのが見えました。
 
スミナガシ
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 新鮮です。
 よほどお腹が空いているのか、すぐそばでガサガサしても、ストロボを焚いてもお構いなし。
 いいモデルになってくれました。
 
スミナガシ
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 何とか翅裏も撮影成功。
 赤いストローが良いアクセントでした。
 
 近くの笹原の中には…
 
ホソバセセリ
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ジャノメチョウ ♀
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 ここらで場所を変えて、地元の里山へ行ってみることにしました。
 
 樹液を見ながら歩いているとゴマダラチョウがやって来ました。
 見た目では解りませんが、皮目の隙間から樹液がにじんでいるんでしょうか、ストローを伸ばし始めました。
 
イメージ 9
 
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 ゴマダラチョウは黄色のストローがアクセントですね。
 
 遠くの高い樹液周辺ででオオムラサキが舞っているのが見えましたが、近づいてくる気配が全くありません。
 指をくわえて見ていると、1頭が足下の樹でテリ張りを始めました。
 
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 至近距離なのは良いんですが、情けないくらいボロボロ。厳しい生存競争を生き抜いてきたんでしょう。ここまで来るとすごみが感じられました。
 
 当初の予定とはまるっきり違う方向に落ち着いたものの、ボロながらも地元のオオムラサキに出会うことができ、 ラッキーな日となりました。
 
 おしまいです。