6/22 オオムラサキ、オオアオイトトンボ
この日、もう出てるかもしれないオオムラサキに行くか、それとも情報をいただいた場所の下見に行くかで迷った末、面白そうな下見に行くことにしました。
着いてみると、話に聞いたとおり、人手が適度に入った自然林に近い形の良い雰囲気の場所でした。これは何度も行ってみる価値があるかも?
さて、歩き始めると足元からチョウが飛び出しました。
開翅は見せてくれなかったけど、歓迎してくれたのかな?
叩けばもっと色々出るかも?と思ったのですが、竿は残念ながら車の中に忘れてきたので、今回は歩いてみるだけ。下見だからね。
オオアオイトトンボ ♂
アオイトトンボとの見分けが難しいですね、特に未熟な場合は。
ホタルガ
飛ぶと白い線がチラチラするので、とても目立ちます。
と、ここで蝶友さんから「オオムラサキ出てるよ。」との連絡が。
しかし、今いる場所は車から一番離れたところ。急いでもしょうがないや、と下見を続けながら車へと戻っていきました。
そしてMFへ移動。
ポイントにはまだ蝶友さんがおられたので、情報を伺うと、♂ばかりですべて新鮮だったそうな。でもここ1時間ほどは現れていない、とか。
所用で帰る、という蝶友さんとお別れしてオオムラサキがやって来るのを待つことにしました。
新鮮なヒカゲチョウはホント綺麗です。派手さが一切ないのが魅力ですね。
ウラギンシジミ
珍しく樹液に来ました。もっとも食事に来たんではなく、単に偶然止まっただけのようでしたが。
ホシミスジ
右後翅が大きく破れていたのが残念でした。
テングチョウ
ササの茎の先端に微妙な姿勢で止まりました。さすがに居心地が悪かったようで、すぐに飛んでしまいました。
ヤブキリ ♂
ふと気付くと、字面に置いた私のカメラバッグの肩紐に止まっていました。微妙な色ですが、これは褐色型?
ヤブキリ ♂
こちらはよく見かける緑色のもの。比べるとずいぶん色合いが違います。
そしていよいよ真打ち登場、と言いたいところですが、実際は2時間ほど待っても樹液ポイントには現れず。
あきらめて帰ろうと、山道をとぼとぼ歩いていると、数m先の地面に止まっているのを発見。咲きに気付いて良かった~!
オオムラサキ ♂
止まっている場所が何かのウ○チの上、というのが気に入りませんが、新鮮個体に免じて許すことにしよう。オオムラサキにとって、必要とするミネラルか何かが含まれているんでしょう。
しばらく観察しているともう1頭。こちらは新鮮ながら、後翅が大きく破損していました。何があったん?
無事、今年も発生が確認できて良かった、良かった。
おしまいです。
6/16 プチ遠征、キマダラセセリ、コムラサキ
この日は蝶友さんをお誘いして、隣県山中へのプチ遠征。
昼間、少しは晴れるとの天気予報に期待して。
山道を走っていると、いろんな花が咲いているのが目に入ります。
ヤブウツギ
ほとんど散ってしまい、咲き残りでしたが、濃い赤が目を引きます。
MFでは花は終わっていますが、ここでは満開を迎えていました。
ガクウツギ
梅雨時にふさわしく、アジサイの仲間がたくさん咲き始めていました。
ふと足元を見ると。ランの仲間が咲いていました。
コケイラン
初めての出会い。崖から花穂が伸び上がってきていたので、残念ながら全体を写すことが叶いませんでした。
ズイナ
これも初めて見た花。細いブラシのようです。
ヤブイバラ
初めて見るバラ科の花が咲いていました。初めは木イチゴ類かと思ったんですが、ヒットせず。どうやらヤブイバラのようでした。
ヤマモミジ
翼果が色鮮やかでした。
と、ここまでご覧になって、むし達の写真がないのにお気づきでしょうか?
はい、この日は気温が低くて、チョウなんかはほとんど飛ばず。わずかに撮れたのは…
越冬中と間違うような姿。
少し幅を広げてみても…
ヒトツメカギバ
オオカギバ
蛾もこの程度。
ひとつ嬉しかったのは、綺麗なシリアゲムシ類。
スカシシリアゲモドキ(?)
で合ってるでしょうか?初めて見ました。
途中嬉しかったのは、オオルリの囀りが見られたこと。
アンテナの上、というのは微妙ですが。
途中からは松の木の先端へ。
気温がまったく上がってこず、これは、どうにもならないということで撤収することに。
ところが自宅方面に向かうにしたがって、晴れ間が出てきて、悔しいのなんの。
そこで、ミドリシジミのポイントへ寄り道。
ミドリシジミ ♂
ミドリシジミ ♀
♂♀共に中途半端な開翅しか撮れなかったんですが、今回はヨシとしましょうか。
他にも…
今年の初見でした。
これも今年の初見でしたが、高いところからは下りてこず。
ヒカゲチョウがベッタリ開翅を披露してくれたところで、この府の〆としたのでした。
蝶友さん、今回もたいへんお世話になりました。ありがとうございました。
おしまいです。
6/15 アカタテハ、ミズイロオナガシジミ、ウスタビガ幼虫
天気が悪いのはわかっていたけど、オオムラサキがそろそろ出ても良い頃だな、とMFへ様子を見に行きました。
ポイントに着くと、先客はひとりもおらず。まぁ、今に降り出してもおかしくないこの天気だしな。
樹液はというと、臭いはすれど、虫影はほとんどなく、和すかにカナブンが1頭だけ。
しばらく待ってると、現れたのは…
開翅を期待したけど、チラ見せ程度ですぐにいなくなってしまいました。
周辺を歩けど、飛び古しのコジャノメが1頭いただけ。
コジャノメ
いよいよ雨がぱらついてきたので、オオムラサキは未発生、ということにして、車へと急いでいると、手すりの擬木の上にヤブキリがいました。
ヤブキリ ♂
近寄っても逃げないので、正面顔を撮って遊んでみたり。
少しスレた履いたけど、しっぽがちゃんと揃った個体でした。こういうのは嬉しいですね。
ふと足元を見ると、鮮やかな黄緑の幼虫が歩いていました。
ウスタビガ 幼虫
横から見ると、濃い緑と黄緑のツートンカラー。
まるで京阪電車の旧塗装みたい。
でも背中を見ると、黒い小さな斑点がたくさんありました。
こんな模様、ウスタビガにあったっけ?もしかしたら何かに寄生されているのかも?ですね。そもそも地面を歩いていること自体おかしいし。
厳しい生存競争が垣間見えました。
おしまいです。
6/9 ベニイトトンボ、ヨツボシトンボ、ほか五目撮り
前日は地元のゼフィルス4種を確認できたので、この日は別のMFへやってきました。
特に目的はなく…と言ったら嘘になります。実は昨年、このMFでウラナミアカシジミを堪能したので、今年も…というのが目的だったんですが、結果は推して知るべし。
ツバメシジミ
普通種ですが、私の好きなチョウのひとつ。シジミチョウのオレンジ斑を見たのはこのチョウが初めてで、すごく感激したのを憶えています。
ムラサキシジミ ♀
産卵の合間の休憩だったんでしょうか、しばらくするとアラカシに戻っていきました。
ナガサキアゲハ ♂
かなり翅が傷んでいらのは残念でした。
ヒオドシチョウ
今年生まれのヒオドシチョウがいましたが、人工物の上での開翅が残念。
地面で吸水中。
イシガケチョウ
その近くではイシガケチョウも吸水中。
メスグロヒョウモン 交尾
クリの花に来ているヒョウモン類を見ていたとき、交尾態がいるのに気付きました。遠かったのでよく見えず、てっきりミドリヒョウモンと思っていたのですが、撮影してモニターで拡大してみると、なんとメスグロヒョウモンでした。これはうれしかったです。
ササユリ
林縁でひっそり咲いていました。それにしても…このMFでもずいぶん少なくなったように思います。
青いトンボの三兄弟。
シオヤトンボ ♂
シオカラトンボ ♂
オオシオカラトンボ ♂
青白い粉を吹くトンボたち。よく似てはいますが、それぞれ特徴があるので慣れれば見分けは簡単です。
クロイトトンボ 交尾
今の時期、池でたくさん見られます。2枚目の写真を撮っているとき、ファインダーの視界を赤いものが通り抜けました。
ベニイトトンボ ♂
横切ったのは、やはりベニイトトンボでした。
未成熟♂
連結
コシアキトンボ ♂
成熟するとこの写真のように腰も顔も白くなりますが、未成熟のうちはこれらの部分が黄色いんです。
ヨツボシトンボ ♂
久しぶりに見つけました。もう何年も前、初めてこれを見た池は、今は埋め立てられて太陽光発電施設が建設されてしまいました。その池は毎年、オツネントンボを撮りに行ってただけに、寂しさもひとしお。どんどん環境が破壊されていってるのが悲しい。
ヤマサナエ ♀
ずいぶん翅も傷んできました。
コサメビタキ 幼鳥
鳥は渡しにとっては捕るのも難しいけど、見分けるのはもっと難しい。
このMF、特別珍しいものはめったに見られないけど、いろんな種類が見られるので私のお気に入りです。
おしまいです。