8/18 名古屋へ日帰り

 お盆明けに予定していた家族旅行、諸般の事情により中止になってしまいました。

 それでも何とか1日だけ捻出、前々から電車でどこかへ行きたい、と下の子からリクエストされていたので、名古屋方面へ行くことになりました。で、どこへ行くか、ということになり、第1に候補に挙がったのが、以前息子の友人が行ってきて良かったと聞いていた「リニア・鉄道館」。鉄分の濃い私としては異論なし。

 せっかく行くんだからと、次に候補に挙がったのが「名古屋港水族館」。アクセスを調べると、水上バスに乗ると30分ほどで移動できることがわかったのですが、残念なことに休日のみの運行とか。電車で行くと結構時間もかかりそうなのであえなく没に。他にもないかといろいろと調べてみると、歩いて行ける距離で「恐竜展」的な催しがヒットしました。子供がぜひここに行きたいと言うことで、ルート決定。後で書きますが、大きな落とし穴があるとも知らず…。

 さて当日、早朝の特急「くろしお」に乗り新大阪へ向かいました。乗った「くろしお」は381系。昭和53年10月の紀勢本線和歌山~新宮間の電化当時から37年の長期にわたり走り続けている系列です。この秋、ついに置き換えられ姿を消すことになりました。今回、乗るのが最後になりそうです。

381系くろしお
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 なお、この編成に乗ったのではありません。写真は撮らなかったのでイメージ写真…(^^ゞ

 新大阪から名古屋へは新幹線で。息子は乗るのが初めてと言うこともあって、とても楽しみにしていたようです。で、乗った新幹線はというとN700A系。東海道・山陽新幹線では最新型です。
 それは良いとして、普通なら速い「のぞみ」を選ぶと思うのですが、息子がチョイスしたのは名古屋まで各駅に停まる「ひかり」。「なんで~?」と聞くと嫁さんと口を揃えて「同じ乗るなら長い時間乗っていたい」からだとか(笑)。まぁ、新大阪始発だったから自由席が空いていて良いんですけど。

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 これもイメージ写真です(笑)

 朝食用に買った駅弁を食べ(これも息子の楽しみだったそうです)、途中駅で何本もの「のぞみ」に追い越されつつ名古屋に到着。名古屋からはあおなみ線で金城ふ頭へ。

あおなみ線 1601
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 これにはちゃんと乗りました(笑)

 到着したのが開館直後の10時を少し回ったところ。待ち時間がなくて結果的に「ひかり」をチョイスして正解だったかも(笑)。

 入館後、大きな実物の機関車、電車などを間近で見られて大興奮。私も同じ気持ちですがそこはぐっと抑えて。

C6217
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 昭和29年、狭軌蒸気機関車での世界最高速度129km/hの公式記録を樹立した機関車だそうです。

0系
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 私の世代、新幹線といえばこれでしょう。団子っ鼻が懐かしい。

100系
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 0系の次の世代。ひょんなことから2階建てグリーン車に乗って新大阪-東京間を往復したのも懐かしい思い出です。

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 0系と同じ顔を持ったドクターイエロー、現役時代に何回か目撃したことはありましたが、写真を撮るチャンスが訪れることなく引退してしまいました。

クハ381-1
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 貫通扉を持った0番台。「くろしお」など現役で活躍するクハ381型はすべて非貫通の100番台です。

キハ82
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 キハ82は電車化する前の「くろしお」でも使用されていたため、私にとってもお馴染みの車両でした。

 数ある展示車両の中で一番興味深かったのはこれ。

ホジ6014
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 どんな車両かというと、なんと「蒸気機関で自走する客車」なんですよ。

 その証拠に片側は蒸気機関車と同じ構造の台車を履いています。
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 ボイラーを積んだ場所には「機関室」の表記がありました。

 室内はこのとおり。
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 座席は現在の通勤電車と同じロングシートですが、奥の機関室にはボイラーが据え付けられています。
 冷房なんかない時代、暑かったやろな。乗務員も乗客も。

 抽選で体験できる運転シミュレーターなどにも全員で申し込んだ結果、息子1人だけ当選してご機嫌でした。
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 私はというと、まだ若かったうん十年前、実際に見たことがある車両に出会えたりしてノスタルジックに浸っておりました。

クハ111-1
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 私が静岡に住んでいたウン十年前、現役で活躍していました。見た記憶はありますが、写真は撮ってなかったかも。その頃、静岡地区では113系に混じって111系も活躍してました(先頭車クハ111は共通形式)。

 モハ1035
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 さすがにこの電車の現役時代は知りませんが…(^^ゞ。
 でも過去に出会ってるんですよね。1980年11月23日、場所は大井川鉄道千頭駅

 懐かしい写真が出てきました。
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 当時、同じ寮にいたFくんに誘って貰い、車で行ったんですよね。国道とは名ばかりの狭い山道を走った記憶があります。懐かしいなぁ。この電車に再び会えるとは思ってもみませんでした。


 さて、「リニア・鉄道館」を満喫した後、いよいよ「恐竜展」の会場へと向かいます。ところがそれらしい建物に到着したものの人っ子ひとりいない。それどころか看板もなし。ということでその場で検索してみると、なんと会期は8月16日まで!あぁ、大失態。てっきりこんなイベントだから夏休み期間中はあるだろうという思い込みだったのでした。

 仕方なく駅まで戻ると、「豪華客船」見学会のシャトルバス乗り場はこちら、という看板がありました。係の方に伺うと「まだまだ時間はありますよ」ということなので、そちらへ行き先変更。

 先ほど行った恐竜博(を開催していた)会場の向こうに見えていた大きな建物、実は入港中の豪華客船だったのでした。バスに乗って近くまで行くとこれがまたでっかい。まるで大きなビルを横に寝かせたようです。

ダイアモンド・プリンセス
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 実は「見学会」と書いてあってので船内も見られるのか、なんて少し期待したのですがそんなわけはなく、埠頭から見るだけ、それも船体のすぐ近くまでは行けませんでしたが、その豪華さだけは想像できました。いつかはこんな船に乗って旅をしてみたいものです。

 さて、豪華客船に圧倒された後、良い時間になってきたので名古屋駅へ。地下街で娘へのお土産「手羽先」と夕食の駅弁を購入し、今度は近鉄特急へ乗車。これも時間がかかっても良いから長い時間乗っていたい、ということと行きとは違う電車に乗りたいというリクエストに応えてのことでした。

 近鉄特急は車両がいろいろあるので、古い車両に当たるとがっかりなのですが、今回はアーバンライナープラスをチョイスできました。残念ながらノンストップ特急ではなかったのですが、元々長い間乗っていたいのが目的だったので、満足だった様子でした。

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 これも写真を撮らなかったのでイメージ(^^ゞ。

  夕食用にデパ地下で買ったお寿司を食べつつ、乗り心地の良さに満足しながら(フットレストが付いているのがいいですね)終点の近鉄難波で下車、心斎橋へ徒歩で移動し所用を済ませ、地下鉄で大正へ、大正から大阪環状線で西九条へ向かい、西九条からは「くろしお」の自由席に乗車。今度の車両は初めて乗る一番新しい287系でした。

287系 くろしお
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 これもイメージ写真(^^;)。
 乗り心地の感想は…まぁ、あんなものかな(笑)。

 ここで大阪の鉄道をご存知の方なら、大正~西九条間をダブって乗ることになるのでは?と思われるかも知れません。大正駅でもその点念押しされましたが、ちゃんとルールどおり大正→西九条と西九条→下車駅までの乗車券、及び特急券を購入しましたので誤解なさらないように(笑)。

 久しぶりの鉄道旅行、結構疲れましたが良い家族サービスとなりました。

 おしまいです。