7/7 サカハチチョウ、イシガケチョウ、ジャノメチョウ

 まだ早いだろうなとは思いつつ、地元の高標高地の雑木林へ、オオムラサキの様子を見に行ってきました。
 結果は予想どおり。昨年までよく集まっていた小さめの木は伐採されていて、全体的に樹液の出が悪く他のチョウも見かけませんでした。

 せっかくなので、いつもの林道を散策。

 サカハチチョウの夏型が出ているかも?と期待していたのですが、今年は夏になっても全体的にまだ発生が遅れているようで、チョウの数が少ないようでした。

 それでもなんとか発見。

サカハチチョウ 夏型
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 羽化してさほど経ってないんでしょう、きれいな個体でした。


ジャノメチョウ
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 今年の初見でした。いつものことですが、敏感で遠目のこんな写真が撮れただけに終わりました。


ミドリヒョウモン ♂
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 盛りを過ぎたオカトラノオで吸蜜していました。新鮮なミドリヒョウモン♂の翅表は鮮やかなオレンジ色で、目が吸い寄せられます。


クダマキモドキ? 幼虫
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 クダマキモドキ類と思われる幼虫がいました。前脚が緑色なのでサトか、一部褐色ぽい部分があるのでヤマか?迷うところです。

この時期お約束の花が咲いていました。

サワギク
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ササユリ
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 これらは例年だとすでに終わっているように思うのですが、やはり季節の進みが遅いようです。


トモエソウ
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 逆に、この時期は最盛期のはずのトモエソウは咲き始め。


ヒメコウゾ
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ニガイチゴ
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 赤い実が目を引きます。

 このときはいずれも高い場所に成っていたので近寄ることができませんでした。

 以前、試食してみた感想は、

 ヒメコウゾ:実から突き出ているめしべの痕?が堅くてごわごわ。味もさほど甘くなく、二度と口にしたくない。
 ニガイチゴ:名前どおり少し苦味が感じられる。食べられないことはないけれど、あまり美味しくない。

 と言ったところですね(個人の感想です)。

 少し標高を下げて、渓谷沿いの林道へ行ってみました。

イシガケチョウ
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 湧き水で湿ったところで吸水中。


ヒメサナエ ♀
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ヒメサナエ ♂
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 今年もなんとか見ることができました。


ミヤマカワトンボ ♀
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ミヤマカワトンボ ♂
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 ♂は腹部の緑色が金属的な光沢があって綺麗ですが、このときは曇っていたのでイマイチ。


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 林縁でひっそりと咲いていました。


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 葉の真ん中、主脈上に花を咲かせて実が成る不思議な植物です。主脈をよく見ると、実が成っているところまでは太く、実から先は細くなっているのがわかります。

 チョウが少なくても、色々な自然が観察できるのでフィールドに出るのは楽しいです。

 おしまいです。


7/4 カラスアゲハ、モンキアゲハ

 職場にあるアベリアの並木は開花期が長く、多くのチョウが訪れます。

 この時期は、黒系アゲハが中心。

 中でも目立つのがモンキアゲハ


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 夏型は特に大きくて立派です。


 そこに少しだけ混じるのがカラスアゲハ。

カラスアゲハ ♂
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 翅表の青い輝きが何とも美しい。

 いつもの機材を持ち込めば、もう少しきれいに撮れるんでしょうが、かさばるのでTG-4で我慢。


キリギリス ♂
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 ニシなのか、ヒガシなのかわかりませんが、葉っぱの真ん中に陣取って歌っていました。

 お詳しい方、ご意見をいただければ幸いです。

 おしまいです。


 




6/29 ナニワトンボ、アジアイトトンボ、アオモンイトトンボ

 そろそろナニワトンボが発生しているだろう、ということで発生地へ行ってみました。

 ナニワトンボは成熟して青くなったのも良いんですが、未成熟の黄色と黒のトラ模様もまた、魅力的なんです。まして未成熟が見られるのは羽化してしばらくの間だけですから、なおさらです。

 さて、目的の池に到着。ここ何年かは発生数が多かったので、今回も楽勝かと思っていたんですが、案外苦戦。ようやく3頭見つけたものの、あまりの少なさに今後が心配になりました。

ナニワトンボ ♂ 未成熟
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 羽化して何日か経っているのか、黄色がくすんでいますが、トラ模様を見ることができました。

ナニワトンボ ♂
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 青くなった♂も発見(同一個体)。まだ若いので、鮮やかな水色で、胸部にうっすら黄斑が残っています。また、眼の下半分が黄色いです。この色が見られるのもごく短期間なので嬉しかった。

 ふと足元を見ると、イトトンボ
 小さなイトトンボを見つけるには、イトトンボ探索に意識を切り替えないと、なかなか見つけることができませんね。

アジアイトトンボ 交尾
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アジアイトトンボ ♀
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アジアイトトンボ ♀ 未成熟
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 未成熟の♀は鮮やかなオレンジ色なので、比較的目立ちます。だけど、小さいので○眼が進むと、すぐ見失ってしまうのがつらいところ。まして成熟して緑色になると…(^_^;

アジアイトトンボ ♂
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 腹端近く(第9節)が青くなるのが特徴です。


アオモンイトトンボ ♂
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 アジアイトトンボよりひとまわり大きく、第8節が青くなるので、アジアイトトンボと見分けることができます。
 けっこう獰猛で、アジアイトトンボが犠牲になることもしばしばです。
 今回は残念ながら♀を見つけることができませんでした。


 その他に見つけた、トンボ、チョウたち。

ハラビロトンボ ♂
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ヤマサナエ ♀
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モンシロチョウ
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ムラサキシジミ ♀
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ツバメシジミ ♂
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 帰路、もう1カ所の発生地を訪ねてみましたが、大規模な堰堤の改修工事が終わった直後で、残念ながらナニワトンボを見つけることができませんでした。まぁ、池全体を工事したわけではないので、生き残っていることを信じたいと思います。

 おしまいです。


6/25 ウラギンヒョウモン、ミドリヒョウモン、ツマグロヒョウモン

 少し前にウラギンヒョウモンが出ている、との情報をいただいていたので、この日はそれを求めて少し高標高地へ行ってみました。

 実は、目的は他にもあって、首尾良く目的達成できたのですが、現地で出会った保護活動をされておられる方に「ネットには上げないで欲しい。」と要請されたので、今回は割愛します(昆虫関係ではないので、余計に荒らされる心配が。とだけ書いておきましょう)。

 前置きはこれくらい紙にて。

ウラギンヒョウモン
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 首尾良く見つけることができたのですが、発生から日にちが経過していたので傷んだものが多く、そこそこ綺麗なのを選びながら撮影したものの、案外敏感で満足できる写真を撮れなかったのは残念でした。また来年。

 ところで、従来からのウラギンヒョウモンですが、近年の研究によって、サトウラギンヒョウモン、ヤマウラギンヒョウモン、ヒメウラギンヒョウモンの3種に分けられたそうです(フィールドガイド 増補改訂版 日本のチョウ[日本チョウ類保全協会の出版物のページへ飛びます])が、今まで「ウラギンヒョウモン」一本で通してきたため、少なくとも自信を持って分類できるようになるまで、今後もウラギンヒョウモンと表記していくつもりです。


ミドリヒョウモン ♂
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ミドリヒョウモン ♀
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 久しぶりにたくさんのミドリヒョウモンを見ることができました。イボタノキの花で吸蜜していたもで、ウラゴがいないかと探してみましたが、残念ながら見つけられず。


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 もう普通種すぎて、地元で見られるヒョウモン類の9割超がこれ、という状況。花壇のパンジービオラなんかも食草にしてしまう、そのたくましさがひとり勝ちの要因なんでしょう。
 ♀は木立の隙間からなんとか撮ったので、まるでのぞき見のような写真になってしまいました。(笑)

 地元のヒョウモン3種を見ることができて良かったです。行ってみた甲斐がありました。

 おしまいです。




6/23 近鉄特急&阪神電車

 このところ更新が滞っていて、久しぶりのアップになります。日付的には2カ月近く空いてしまいました。

 自分の行動に、更新が着いていきません。まぁ、これは以前からの傾向ですのでご勘弁。

 さて、この日は所用で大阪方面へ行ったついでに、何年ぶりかで近鉄を撮影に。特急車両の塗り替えが始まってからは初めてになります。私の定番、駅撮りで。

近鉄12403
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 旧塗装と比べると新塗装はすごい、外観は別物だぁ!まるで新型のよう。って、全面的に塗り直したんだから、当たり前か。
 京阪電車が旧塗装から現在の塗装に変わったとき暗い、私にとっては衝撃的でした。


近鉄12352イメージ 2
 これが旧塗装。やはり軽快さにはちょっと欠けるかな(私見です)。
 1枚目の写真の車両とは系列が違いますが、形が似ているので比較用に載せてみました。ということで、この意味でのツッコミは無用です(笑)。


近鉄30209
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 2階建て車両を連結したビスタカーも大きく様変わり・


近鉄22660
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近鉄22412
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 どの系列にも似合ってるんですが、個性がなくなったと感じるのは、私だけ?

 その中で個性的なのがこれらですね!

近鉄15402 かぎろひ
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 クラブツーリズムの団体列車用に改造された車両です。


近鉄50101 しまかぜ
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 近鉄特急のフラッグシップといっても過言ではないでしょう。

 これを撮った時点で夕闇が迫ってきていたのですが、感度を上げて無理矢理(^^ゞ。

 時系列は前後しますが、近鉄に乗り入れている阪神電車

阪神1257
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阪神1258
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阪神1260
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 短時間でラッピング車を3種類も撮れたのはラッキーでした。

 おしまいです。